虐待のパターン
1.児童虐待は、複雑な原因から引き起こされた家族機能不全の一つの兆候である
2.虐待する親は、特殊な精神障害であることはまれで、どんな親でも状況によっては虐待に走る
可能性がある
3.虐待された子どもは、きょうだいのいることが多く、ほかの子どもはかわいがられている場合
が多い
4.虐待は、しつけの原因で起こるのではなく、幾つかの要素が重なったときに発生している。例
えば、育児不全、社会的孤立、夫婦間の問題、経済的貧困、援助を求める手段を知らない、な
どのことが悪循環になっている
5.すべての虐待する親が、そもそも子ども嫌いなのではない
母親の抱えている悩み
1.育児における過度の不安、身体的・精神的疲労
2.孤立、孤独、― 悩みを相談できる相手がいない。姑や保健婦、小児科医など他者からの非難
や叱責
3.夫との不和。夫の育児不参加
4.育児が予想していたのと違う、楽しくない、仕事をしたいといった不全感・不満
5.誰がやってもうまくいかない、育てにくい子
6.経済的不安定、貧困
虐待の可能性のある親の不審な点
1.矛盾した病歴を述べる
2.外傷をきょうだいや第三者のせいにする
3.子どもを病院に連れてくるのが遅すぎる
4.診断のための検査を拒否する
5.子どもに厳しい罰を与えている
6.状況の重大さと親の認識とのあいだにズレがある
7.子どもの正常発育を少しも理解せず、その説明をされても理解できない
8.他人に対して疑惑と敵対意識を表わす
9.どこの病院とも信頼関係を結ばず、幾つもの病院や保健所を渡り歩く傾向がある
10.衝動を抑制できないようにみえる
11.子どもに年齢に不相応な過大なことを期待し、慰め、安心を求めて依存しており、子どもが
自分の期待に応えられないと、イライラして子どもにあたる
12.育児で援助してくれる人を持っていない
13.親自身の生い立ちに虐待の既往歴がある
14.援助を素直に受け入れることが困難である
15.自信欠如、逆に特定の考え方に偏り、他人の話に耳を貸さない
親の側のハイリスク要因
1.望まない妊娠、計画外の出産----出産により生活形態が自分の意思に添わない形になっている
2.育児不安が高い― 育児を楽しんでいない
3.夫や家族のサポートがない― 援助者が身近にいない
4.親の年齢が低い(二十歳未満)
5.経済的に不安である
6.薬物やアルコールの濫用
7.他のきょうだいに虐待児がいる
8.子どものことを「期待外れ」「みにくい」「かわいくない」という発言がある― 子どもをそ
のまま受け入れてない
|