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『言い訳』について

今回は『言い訳』についてです。

「言い訳ですか~。ウチの子ってよく言うんですよね~、言い訳を」

------そう言われる方って結構多いんです。
さて、ちょっと下記の状況を想像してください。

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小学4年生の太郎君はサッカーが好きで、今日も放課後にサッカーに行っています。
でも、時々夢中になりすぎて、家に帰ってくるのが遅くなり、最近新聞などで物騒な事件が続いていることもあり、お母さんは少し心配です。

「また今日もサッカーに夢中になってるのかしら?
6時半には晩ご飯だから、それまでに帰ってくるようにって、あれほど言っておいたのに」

もうすぐ7時になろうとする掛時計を見ながらお母さんはつぶやきました。
その時「ただいま~」と太郎君の声が…。

「もう! ただいま~じゃないでしょ! 今何時だと思ってるの?!6時半までには帰りなさいって、あれほど言ったでしょ! どうして遅くなったの?」

「だって~。6時過ぎに帰ろうとしたんだけど、田中君が…」

「もうっ! そうやってすぐに人のせいにしてっ! 田中君が何て言ったか知らないけど、そうやってすぐ言い訳をいう子は最低よ! まったくいつも言い訳ばっかり言って、お母さんは大嫌い!」

* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *

「なんか、よく有りそうな話ですね」

------ええ。思い当たる人も多いんじゃないでしょうか。
では、今度は下記の状況を想像したてください。


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山田氏はとっても家庭思いのサラリーマンです。
今日も出勤前に奥さんから、「今日は(子供の)太郎の大好きな焼肉だから、みんなで一緒に食べようね!」と言われ、帰りにビールとジュースを買ってきてね、と頼まれました。

そして今日も無事に定時の5時を少し過ぎた5時半には自分の仕事を終え、退社しようと腰を上げたところ、少し離れた席で難しい顔をした課長が、「山田君。まさかもう帰ろうっていうんじゃないだろうね。営業の○○君達が一生懸命まだ廻っているというのに…」

課長はワンマンタイプだけど、確かにやり手なので、今後も会社の中ではどんどん地位が上がっていくだろうという噂の人物です。

その課長に睨まれて、今後のプロジェクトに加えてもらえないようになると、それはちょっとまずい… と山田氏は思い、また腰を下ろして明日やるはずの仕事にとりかかりました。

* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *


------想像していただけましたか?

「ひょっとして、この2つって同じ内容の話ですか?」

------そういう事です。
最初の太郎君の話も、実は田中君というのが子供達の中での実力者で、彼に睨まれると今後のサッカーなどの遊びに加えてもらえないようになる可能性があったので、田中君の顔色を察して帰宅が遅れちゃったんですね。

「う~~ん、じゃあ、しょうがないですよね~。なぜそれを言わない……、あ! 言おうとしてたんですよね」

------ええ。
ところが逆に【人のせいにする】とか【いつも言い訳ばかり言う】というレッテルを貼られちゃったんですね。

子供って、自分でも『悪い』とか『申し訳ない』とか思っていた場合は、結構素直に指摘を受け入れるものなんです。

ただ、そうでない場合が問題です。

取り敢えず【言い訳】を言う場合も有りますが、聞く方には言い訳に聞こえても、実は上記のようなきちっとした理由の場合もあります。

しかも、このケースのように、その理由を言ったにも関わらず最後まで話すことも許されず、その上もっとひどいレッテルを貼られたとなると、子供の心には深い傷と親(大人)に対しての激しい不信感が残ります。

「なるほど~。確かにやってしまいそうな話ですね。それによく考えてみたら、自分が子供のころにもそういう事った有ったような気がします。でも、もしそういうふうにやってしまったとしたら、どうすればいいんですか?」

------いい質問です。
いくら親だって、間違いをする時はありますよね。

もし上記のように、よくわかっていないのに叱ってしまった時や、早とちりや間違えて叱ってしまった場合は、そのあとの子供の言動に必ず何かの兆候がでます。
その兆候に注意するのが大事です。

「どんな兆候が出るのでしょうか?」

------子供によって違いますが、口をもぐもぐさせるとか、涙目になっているとか、目を合わさないなどは注意信号ですね。

「兆候に気づいたら、どうすればいいんですか?」

------何より大事なのは、【しっかりと聞く】ことです。
例に挙げた山田氏は、きっと奥さんに理解してもらえるように遅くなった理由を話すでしょう。
でも、太郎君は子供なので、上手にお母さんに説明できるとは限りません。
だからこそ、親や大人は【しっかりと最後まで聞く】必要があります。

『買ってあげる』とか『してあげる』親はたくさんいますが、『聞いてあげる』親は、意外と少ないんですね。
是非、しっかりと最後まで聞いてあげてください。





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