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子育てや家族問題に役立つ心理学 【イライラする子】



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子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その18【イライラする子】
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今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


『イライラしている子ども』が増えている、という話をよく聞くのですが。

「そうですね。確かに増えていると思います」

------やっぱり世の中がギスギスしているからでしょうか?

「もちろんそれもあるでしょうね。お父さんが会社で効率化や人件費削減などでギリギリの仕事内容をさせられていたり、お母さんも共働きだったりすると、当然家庭の雰囲気にもゆとりがないなどの影響が出ちゃいますよね。
また学校でも、先生方の仕事は以前に比べて格段に増えています。非正規教員のウェイトが大きくなったり、教育委員会への提出書類等が増えたりと、かなりキツくなっていますから、子ども達とふれ合う余裕が減っているのも事実です」

------それでは子どもがイライラしちゃうのも当然ですよね。

「ただ問題があるんですよね。子どもって、自分の感情を上手に表現できない場合が結構あるんです」

------と言いますと?

「例えば『悲しい』とか『落ち込んでいる』場合も、『イラつく(イライラする)』と言う場合が最近の子どもには多いんですよ」

------あ、なるほど。
憂鬱だったりヘコんだりしている時でも、イライラしているような表現をしてしまうっていうことですか。

「そういう事です。そして注意しなければならないのは、そういう状態が続き、うつ病になる子が少なくないということなんですね」

------うつ病ですか!

「はい。実は不登校やひきこもり、摂食障害や問題行動を起こす子どもの中には、うつ病ではないかと思われるケースが結構あるんです」

------そういう場合はどうすればいいんですか?

「これは大人の場合と一緒です。まずはゆっくりさせる事。そして児童精神科を受診されることをお薦めします」

------どんな子がうつ病になりやすいのでしょうか?

「これはいろいろなケースがあるので一概には言えませんが、やっぱり両親のどちらか、または子育てに深く関わっている祖父母がいたらその祖父母の誰かが、

●完全主義(完全を目指すというだけではなく、白か黒、オール・オア ・ナッシングという考え方をする事)
●べき主義(~すべきだ。~であらねばならぬ という考え方)
●過度の一般化(1つの事を全てにあてはめる。「あなたは【いつも】~」とか、「そんな事をしたら【みんな】に笑われるでしょ」等)

という傾向を持っている家庭に多いですね」

------なるほど~。
親の考え方が影響するってことですね。

「はい。またお母さんが不安症だったり、不安になりやすい場合も、子どもはうつ病に罹りやすいと思います」

------そうですか。
やっぱりお母さんの状態って、影響しちゃうんですね。

「そうですね。親の不安が子どもの不安な状態を引き起こすというのは、よくある話です。悪循環にならないように気をつけてくださいね」




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