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【決断ができない子】



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子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その32
【決断ができない子】
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今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


「今の子ども達を見ていて気になることがあるんですよね。『決断』ができない子が、年々増えているんです」

------あ、それは私も感じます。
『どうするの?』って聞いても『わかんな~い』、『どっちにするの?』って聞いても『どっちでもいい』…。

「そうなんですよね。そしてそのまま大きくなっちゃっているんです。だから僕が教えている大学生でも、どうしてこの大学に入ったかというと自分の意思ではなく、高校で先生から偏差値からみて受かるところを勧められたから、っていうのが多いんですよ。
そして就職も、自分で決められずおろおろしちゃって」

------どうしてなんでしょう?

「これはやっぱり、親がいろいろと『子どもの気持ちを察して、先回りして提案する』からじゃないでしょうか」

------そう言われると、確かにやっていますね。食事でも『パンにする?』とか、『友達と映画でも見に行ってきたら?』とか…。
「そうそう。確かに子どもの事を思って言ってあげているのはわかるんですけど、そのおかげで子どもが自分で決断する機会が少なくなっているんですよね」

------やっぱり、『パンにしようか?』じゃなく、『何を食べたいの?』って聞いたほうがいいということなんでしょうね。
でも、『何を食べたいの?』って聞くと『なんでもいい』って答えが返ってくるんですよね~。

「その聞き方、つまりいろいろと幅広く答えが考えられる聞き方をオープン・クエスチョンと言うんですけど、確かにそれだと『なんでもいい』という答えが返ってくる場合が多いでしょうね。
ですので、『はい・いいえ』とか『2者(3者)択一』で答えられるクローズド・クエスチョンで聞いてみてはいかがでしょうか」

------という事は、『パン食べる?』とか『パンにする? それともご飯?』という聞き方ですね?

「はい。そうです」

------でも『どっちでもいい』っていう答えが帰ってきたらどうしましょう?

「その時はこっちで決めちゃえばいいんですよ。但しその場合は【絶対に後から文句を言ってきても聞かないこと】が大事です。
『どっちでもいい』というのは、それはそれで一つの意思決定です。その自分の意思決定に責任を持たねばならないことを理解してもらわなければいけませんから」

------そこに厳しさが必要なんですね~。

「そうです。大事な自分の子どもなんですから、【決断のできる人間】になってもらいましょうよ」




Copyright(c)2016 合同会社ベルコスモ・カンセリング
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