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【児童虐待と発達障碍】



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子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その35
【児童虐待と発達障碍】
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今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


「今回は、児童虐待についてお話したいと思います」

------年々増えているそうですね。

「そうですね。統計を取り始めて毎年増加しており、平成23年度の虐待対応件数は59,919件で、平成11年度の約5.2倍となっています」

------虐待といってもいろいろあると思うんですけど。

「主に4つのパターンにわけられています。そしてその割合は身体的虐待が21,942件(36.6%)で最も多く、次いでネグレクトが18,847件(31.5%)、3番目が心理的虐待で17,670件(29.5%)で、最後が性的虐待の1,460件(2.4%)となっています。
ちなみに虐待を受けた子どもの年齢構成比は小学生が36.2%と最も多く、次いで3歳から学齢前児童が24.0%、0歳から3歳未満が19.2%となっており、小学校入学前の子どもの合計は、43.2%と高い割合を占めています」

------虐待の原因としてはどういうのが挙げられるのでしょうか?

「親の問題としては、望まぬ出産やゆとりの無さ、親の性格や心の問題、例えば依存症やパーソナリティ障害、親自身が虐待を受けていた等が挙げられます。
環境の問題としては家族の仲が悪い場合や経済的問題が多いようですね。そしてこれが大変厄介な問題なのですが、『子どもが思い通りにならない』ということについて考えなければいけません」

------『子どもが思い通りにならない』というのは、当たり前の事じゃないんですか?

「当たり前の事です。ただ程度というのが有るんですね。そしてここのところが一番大きな問題なのですが、アスペルガーやAD/HDなどの発達障害児、またはそれに親和性を持っている子どもは、その『思い通りにならない』程度が凄いワケです」

------それは言えますね。一般的な子どもの10倍くらい大変だって言いますもんね。
その上、周囲からは『親のしつけがなってない』とか責められますし。

「そうなんですよ。しかもアスペルガーやAD/HDは遺伝性もありますから」

------あ、アスペルガーやAD/HDで攻撃性の強い子どもの親が、やっぱりアスペルガーやAD/HDで攻撃性が強かったとしたら、これは大変なことになっちゃいますね。

「だからこそ、発達障害の知識の普及が大事なんですね」
 



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