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【上手な質問】



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子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その39
【上手な質問】
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今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


「今日は『質問』についてお話したいと思います。自分の持っている能力を上手く伸ばしていく子どもって、お母さんやお父さんが質問上手な場合が多いんですね」

------質問上手といいますと?

「その前に、質問下手というのから入っていきましょうか。これは『親が期待している答えを子どもに言わせようとする質問』とか、『責める気持ちを疑問形にした質問』なんですが、これが一般的にはとっても多いんですよ」

------あ、なんとなくわかります。
『いつまでゲームやってるの?』とかいうのですね。

「それです」

------確かに、親が子どもにする質問には、コントロールしたいという思いが含まれていることって多いかもしれませんね。

「そうなんですよ。でもそれじゃ心理的リアクタンス(抵抗)が起きるか、もしくは『良い子』となって自分の感情や考えを抑圧してしまい、コミュニケーションが続かなくなっちゃうんです」

------なるほど。そういうことですか。
だから会話が減っていくんですね。

「そういうことです。ところが上手な質問というのは、『相手の枠組み』を尊重した質問なんですね。つまり子どもが自分の期待と違った反応をしても、怒ったりがっかりしたりせず、『そうなんだ』と受け止めるわけです」

------難しいですね。

「確かに難しいです。でも、『なるほど』とか『そうなんだ』と親が受け止めてくれる事によって、初めて子どもは自分の気持ちや考えを表現できるんですよね。そして、アイデンティティ、自分という存在や自分の生き方が造り上げられていくんです」

------鷲津先生がよく言われる【 I am OK 】という生き方ですね。

「はい。それと、子どもに対して『相手の枠組み』を尊重した質問をすることには、もう一つ大きなメリットがあるんですよ」

------と言いますと?

「そういう上手な質問の仕方や答えの受け止め方、すなわちスキルを子どもが身に付けてくれることです。これが大きい。
実はコミュニケーションの問題だけではなく、学業においても『上手に質問できる子』って、本当に少ないんですね。そして上手に質問ができないが為に、よくわからないまま、出来ないままどんどん過ぎていく場合が多いんです」

------なるほど。
たずね方って大事なんですね~。

「大事です。まずはお母さんから『相手の枠組み』を尊重した質問の仕方を是非学んでいただきたいですね」




Copyright(c)2016 合同会社ベルコスモ・カンセリング
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