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【子どものストレス】



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子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その52
【子どものストレス】
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今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


前回までは『子どものうつ病』についてでしたが、今回は?。

「前回のお話と関係があるのですが、『子どものストレス』についてお話したいと思います。
ここにスウェーデンの子どもと日本の子どもにアンケートを行った、とても興味深い調査結果があります。かなり違いがあった項目を紹介しますね。
左側が日本の中学生、右側がスウェーデンの中学生の回答(%)です。

≪いらいらする≫           19.2  7.1
≪わたしは、家でストレスを感じる≫  20.0  4.0
≪わたしは、よく死にたいと思う≫    6.9  2.8
≪わたしはカッとしやすい≫      26.7  6.7
≪わたしの生活はつまらない≫     17.6  8.9
(Tanaka.H.etal 2005 参照「子どものこころ」の見方、育て方」田中英高著)」

------ストレスを感じていることがよくわかる数字ですね。

「そうですね。また学校や家庭についてではこのようになっています。

≪勉強や友達のことが気になる≫    23.7  3.7
≪学校の先生が嫌い≫         22.3  9.4
≪わたしは成績が悪くなった≫     43.3  10.6
≪学校の友達との間でトラブルがあった≫45.8  12.7
≪クラブ活動で嫌な思いをした≫    38.3  9.5
≪学校で恥ずかしい思いをした≫    43.0  7.5
≪わたしはだれかをいじめたことがある≫29.2  7.6

≪私の家族は私の努力をわかってくれる≫33.0  73.8

≪親にひどくしかられた≫       31.8  6.1
(引用 同上)」

------うわ~、ショック!

「ですよね。親も教師もショックを受ける数字です。ところで意外な数字もあるんですよ。

≪私の両親は別々に離れて暮らしている≫ 7.2  24.0
(引用 同上)」

------ということは、スウェーデンの中学生の4人に1人は片親ということですか?

「そういうことでしょうね。前回の『父子・母子家庭の子どもがうつ病になりやすいわけではない』というのにも繋がります。スウェーデンでは片親が日本の3倍以上なのに、子どもの精神状況は日本より遥かに良好なんですから」

------親が考えている以上に子どもってストレスを感じているんですね。

「ええ。しかも親に心配させまいと、ストレスを感じていることを隠しているこどもが多いんです。そういう子が、ストレス耐性の限度を超えると、『死にたい!』ってなっちゃう。もうその時は、既にかなり重い状況なのですが…」

------怖い話ですね。
子どもが話すことだけを全てと思っていたら…。

「そうなんです。ところでこの調査結果には他にも考えなければいけない指標がありますので、次回お話しますね」




Copyright(c)2016 合同会社ベルコスモ・カンセリング
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