head_img

【今の子どもの問題点】



☆------♪------☆------♪------☆------♪------☆
子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その53
【今の子どもの問題点】
☆------♪------☆------♪------☆------♪------☆

今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


「前回はスウェーデンの子どもと日本の子どもの比較をお話しましたが、今回は指定都市教育研究所連盟の昨年のデータについて気になる事を取り上げたいと思います。
約2万2千人の小中学生にアンケート調査を行ったものなのですが、その質問項目の中に『あなたは、家の人と食事をしていますか』というのがあるんですね」

------これは興味がありますね。

「回答は、次の4つの中から選ぶことになっています。
1.朝食も夕食も家の人と食べる
2.朝食だけ家の人と食べる
3.夕食だけ家の人と食べる
4.殆ど一人で食べる
さて、この結果から2番と4番の割合を足せば、『夕食を家族と食べない』子どもの数字が割り出せますよね。
その数字はこうなっています。小学4年生で4.9%、6年生で7.3%、中学2年生では11.2%」

------えっ!
中学2年生だと9人に1人が、一人で夕食を食べているんですか!

「そういうことになりますね。さて、ここからが問題です。政府や政治家は、日本の高齢化や少子化による労働力不足を女性が仕事に就く事でカバーしようとしていますよね」

------でも、お母さんが働きに行けば、当然のことながら一人で夕食を食べる子どもは増えますよね。

「そうなんです。日本人が勤勉なのは結構なことなのですが、お父さんの多くが企業戦士となった結果、子どもとお父さんの繋がりが弱くなってしまいました。
今の子ども達の『切断能力』、つまり決断とか立ち向かっていく力が弱くなったのは、家庭でお父さんの影が薄くなったのと関係があるのではないかと言われています。
そして今度はお母さんの影が薄くなったら、『抱合力(やさしさ、面倒見など)』まで弱くなりかねないのでは、と心配しているんです」
------確かに、夕食を一人で食べている子どもがそんなにいるとなると、これは心配ですね。

「実際、その懸念は大きくなっています。心理テストで『文章完成テスト』というのがあるんですね。
例えば『わたしが生まれた時…』という言葉が書いてあり、その後に何でもいいから言葉を繋げて文章を完成してもらうというテストで、これがうまく文にならないと、その項目に何か問題があるのではないかとカウンセリングをしたりするのですが」

------あ、わたしも鷲津先生の講座で一度やってみたことがあります。

「そうですね。その文章完成テストで、『我が家の食卓は…』という設問を出すと、その後を書けなくなる大学生が増えてきているんですよ」

------何かそれについて、心の中でひっかかっちゃっている?

「これだけで一概にそうとは決めつけられませんが、あまり良い傾向じゃないのは確かですね」

------やっぱり夕食は家族で食べたほうがいいですよね。

「そうですね。出来ればテレビをつけず、スマホや携帯も持たずに、というのが望ましいですね」




Copyright(c)2016 合同会社ベルコスモ・カンセリング
* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *



♪楽しく、役に立つ心理学やカウンセリング理論を学びませんか?

NPO日本次世代育成支援協会は、わかりやすく安価に学べる心理カウンセラー養成講座を開いています。
子育てにもとっても役に立ちますよ。
毎週火曜日(夜間)に名古屋で、月曜(午後)に一宮で開催中。 参加費 月4回で1万2千円(テキストや資料代込)

毎月1回の土曜集中講座(12回完結 1回9千円)も開いています。
詳しくはコチラ→ https://npo-jisedai.org/kouza.htm





ページトップに戻る