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【『ごほうび』と『やる気』】



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子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その79
【子どもを愛せない?】
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今回も私たちNPOハート・コンシャスの理事でもある鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


今回は、『自分は子どもを愛せない人間なのではないか』という、あるお母さんの悩みについて伺いたいのですが。
『役員や子ども会が面倒で、子どもの授業参観も行くのが億劫。子どもの為に頑張ろうという気持ちが普通の親御さんのように起きない』ということなんですね。

「なるほど。ところでそのお母さんは、だから役員にもならず子ども会にも入らず、授業参観には行ったことはないのでしょうか?」

------いえ、『嫌々役員をやったり子ども会に参加している』そうですし、授業参観も気が進まないけど行っているそうです。

「でしょうね。『頑張れない』って言う人って、大体は『何とか頑張っているんだけど、それが辛い』っていう人なんですよね。全く頑張っていない人は、そもそもそういう意識や思考は生まれてきませんから」

------言われてみるとそうかもしれませんね。(笑)

「ところで、確かに活き活きと役員をやったり、子ども会に参加かしたり、授業参観に行くのが楽しみという人もいるでしょうけど、そんな人が大多数なんでしょうか?」

------いえ、そういう人は少ないと思いますよ。
私も本音としては面倒でしたし、億劫でした。

「ですよね。授業参観に行くのが楽しみ、なんていう人は、よっぽど優秀な子どもの親なんじゃないですか?僕の親なんて、僕が落ち着きのない子どもだったから、いつもはらはらしていたって言っていましたよ」

------そうだったんですか。(笑)

「さて、役員や子ども会や授業参観に積極的に参加したいという人が、そんなに多くはないとすると、その悩んでいるお母さんは、こう言うのが合理的だということになりますね。
『私は役員や子ども会が面倒で、子どもの授業参観も行くのが億劫。子どもの為に頑張ろうという気持ちがあまり起きないすごく【普通】の親です』って」

------そういうことになりますね。

「自分を責めるのも、合理的な基準とか水準と比較してやってもらわないと、意味がありません。『こうあるべき』という架空のイメージを基準にして自分を責めたって、事態がよくなるどころか『自分を責める癖』が子どもに移っていくだけです。
架空の理想の像のところに目線を置いて物事を見れば、何を見てもダメに見えます。理想の自分とか、理想の子どもなんて、あくまで理想であって現実の自分や子どもじゃないんです。
仮想イメージと比較して自分を責めたり子どもを叱っても、暗くなったり自己評価が下がるだけです。現実の自分のところに目線を置いて、そして自分なりの生き方とかを考えて、その上で目標を設定していかないとね」

------なるほど。そういうことなんですね。

「子どもの愛し方なんて人それぞれ違います。ヘタに理想のイメージを自分や子どもにかぶせちやうと、それこそ子どもを愛せなくなっちゃいますからね。
『~であるべき』という思いに縛られず、『まぁ、こんなものだ』とか『しょうがないものはしょうがない』という言葉を持つことも大事だと思いますよ」

------ほんとにそうですね。
有難うございました。




Copyright(c)2016 合同会社ベルコスモ・カンセリング
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