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子育てや家族問題に役立つ心理学



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子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その1【 I am OK 】
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第1回のテーマは【 I am OK 】。

私たちは、小中学校のPTAの講師として呼ばれたり、独自に子育てのセミナー等を行っていたりといろいろな場で子育てについてのお話をさせていただいており、そういう場でお母さん方の悩みをいろいろと伺うことが多いのですが、つくづく感じるのは【 I am OK 】の大事さなんですね。

自分及び他人に対しての受け止め方を、交流分析という心理療法の理論では次の4つに分類します。

1 私はOKである。あなたもOKである(協調 共存)
2 私はOKでない。あなたはOKである(回避 孤立)
3 私はOKである。あなたはOKでない(独善 排他)
4 私はOKでない。あなたもOKでない(拒絶 自閉)

【 I am OK 】というのは1ですが、実は、子育てで悩んでおられるお母さん方には、【 I am not OK(私はOKでない) 】というビリーフ(考え方、心の枠組み)を持っておられる場合がとっても多いんです。

もちろん、いつもいつも【 I am not OK 】と思っているわけではないでしょう。
でも、ここ一番という時に、それが出てきてしまうんですね。

そして子どもは、親の発する言葉よりも、行動や無意識に出てくるビリーフを、しっかりと取り入れてしまうんです。

と言うことは、自分をあまり好きではない親のもとには、自分を嫌いな子どもが育ってしまうということですよね。

【 I am not OK 】と思っている子どもは、当然のことながら悩みやすく、人間関係においても苦労する可能性が高くなります。

その、悩んでいたり人間関係で苦労している我が子を見て、親も益々悩んでしまい、自分のせいかと自責感情が起こり、輪をかけて【 I am not OK】になったりして…。
こうなると完全な悪循環にはまり込んでしまうんですね。

だから、まずはお母さんが【 I am OK 】というビリーフを持てるようになる事が大事なんです!

そして、【 I am OK 】というビリーフを持てるようになってこそ、本当の意味で【 You are OK (あなたもOKである)】と考えられるようになるわけですね。

もちろん、「そりゃそうだろうけど、やっぱりそう上手くはいかないよ」と思われる人も多いと思います。

そこで、例えば仕事の場で上司とソリが合わない場合を考えてみましょう。

何かに付けて嫌味を言われたり、叱られたとしますね。
もちろんいわれの無い事で非難されたり、馬鹿にされたりする事もあるでしょう。
納得のいかない仕事を押し付けらたりするかもしれません。

そんな時に「『あなたもOK』なんて言えるワケがないじゃないか!」と思うのは当然です。
ただ、そう思った時に理解してほしいのは、どんな事を言おうがやろうが、それは『上司の勝手』だという事です。

そして、それが今現在の流れなのですから、『流れを変える』とか、『他人の思想や行動を変える』という、莫大なエネルギーを突っ込んでもできるかできない事に、毎日悩んでいてもしょうがないんですよね。

「じゃあ、どうすればいいの?」という問いの答えは、「上司なんだから言いたい事を言わせておきなさい」なんですね。

これは上司の言葉を『無視する』とかいう事ではありません。

例えば自分は『良い』と思った行動に、上司が『悪い』と言った時、「なるほど、貴方の角度から見るとそうなるんですね」と考えることです。
そして、「人それぞれいろんな見方があるもんだなぁ」と思えるならば、それはとっても素晴らしいことです!


そのあたりも含めて、これからいろいろなお話を書いていきたいと思っています。




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