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大人のADHD 発達障害

大人のアスペルガーはこちら⇒ https://npo-jisedai.org/aaspe.html

まずはADHDとは何か? ということについてから始めましょう。

ADHDとは注意欠如多動症のことで、文字通り『注意欠如(不注意)』優勢タイプと『多動性(多動性・衝動性)』優勢タイプ、そして両方が入り混じったタイプがあります。

ADHDというと、主に男の子をイメージすることが多いようですが、女の子にも存在しますし、成人男女にも存在します。

ちなみに、筆者もADHDっぽい人です。

「『っぽい』ってなんじゃ?」と思われた方もいるでしょうね。
実は、ADHDには【社会的、学業的、または職業的機能において、臨床的に著しい障害が存在するという明確な証拠が存在しなければならない】という要件が有るんです。
そして、筆者は著しい障害とまでは言えないんですね。

ただ、下記にあてはまるのが多い人は、アダルトADHDっぽい人かもしれません(これによって社会的に著しい障害があるという証拠が有れば、お医者さんやカウンセラーに直行しましょう)。

大人のADHD簡易診断表
  (Copyright(c)2012 合同会社ベルコスモ・カウンセリング)

1.整理整頓がすごく苦手
2.物事をきちっと終わらせることができない
3.ついついぼんやりとしてしまう
4.自分について、対人関係についての認識が甘い
5.とりあえず、と色々なことに手をつけ、ゴチャゴチャになってしまう
6.ミスが多い
(以上注意欠如)

7.切れてしまうことがちょいちょいある
8.一つのことを落ち着いて長時間やれない
9.待つことが大の苦手
10.衝動的な行為や発言をしてしまう
(以上多動性・衝動性)


ちなみに、子どもの頃から下記のような傾向が有った場合は、かなりADHDの確率が高いと言えます。
(DSM-5を元に作成)

1.不注意なミスが多い
2.なかなか注意を持続できない
3.人の話や注意を聞いていないように見える
4.計画を立てたり、順序立てたりするのが苦手
5.注意の持続が必要なことを避けたり嫌がったりする
6.モノをよく失くす
7.何かあるとすぐ気が散る
8.用事や約束をよく忘れる
(以上注意欠如)


1.身体をそわそわ動かしてじっとしていられない
2.席にじっとしていられない
3.待てない
4.活動的なことが好き
5.静かにしていられない
6.パワフル
7.しゃべりすぎ
8.人の話が終わる前に喋り始めたり、人の会話に口を挟む
9.順番を待つのが苦手
10.人のしていることを邪魔する
(以上多動性・衝動性)


ただ、これらの基準は考え様によってはかなり曖昧になってしまいます。
ADHDと類似するものとしては、アスペルガー症候群や反抗挑戦性障害(ODD)、またケースによっては躾が思いっきりできていない等が有り、勝手に判断するのは避けなければいけません。



なぜADHDに?

ADHDの原因は遺伝的要因や神経生物学的要因、つまり生まれつきなものが主で、『親のしつけ』とか『環境の問題』などに障害の原因が有るとは考えられておりません。
但し重症度には『しつけや環境』がかなり関係するようです(なお、妊娠時の母親の喫煙がADHDの発症リスクを高めるという研究発表もあります)。



お医者さんの治療としては、ADHDに対しては脳内物質に働きかけるリタリン(メチルフェニデート)という薬が使われたことが多く、また3分の2くらいの人に効果が表れました。

ただ、この薬は有る面から言うと覚醒剤でもあるので、医師の指示に忠実に服用しなければいけませんし、長期間の服用は避けたほうがよいと言われています。

このリタリンは効いている時間が短いのが難点だったのですが、今では長時間効くコンサータというリタリンと同類の薬がよく使われています。
また、それとは組成が違うストラテラという薬も使われだしています。
こちらは、抗うつ薬と似た薬で、NRI(ノルアドレナリンの再取り込みを抑える)と呼ばれています。

そしてこれらの薬は最近大人に対しての使用も認可されています。

なお、ADHD児童は児童全体の2~5%(説によっては2%~7%、中には1割を超えるという研究者もいる)だと言われています。
また、女子の場合は『多動』があまり表れないケースも多いため、ADHDとわからないまま成長していくパターンも少なくありません。
そういうことを考えると、実際はもう少し多いのではないかなという感じもします。
そしてこれらの人は、脳の構造としては、そのまま大人になっていくわけですから、特性としての傾向は、持ち続ける場合が多いと言われています。

さて、周囲が不注意や多動を叱るとか、それでも聞かないので嫌われたり無視されたりすると、ますます症状や行動がひどくなっていくのがADHDの特徴です(こういうパターンを2次障害と呼んでいます)。
子どもの頃にそういう傾向に気付かず、大人になって社会に出ていろいろな失敗やトラブルにあっていくうちに気付く人も少なくありません。


なお、アメリカでは、ADHD児の父親のうち30%が、また母親の20%がアダルトADHDで、親も治療が必要だという説(Barkley)もあります。
かなり遺伝的要素が多いというわけですね。

ADHD児童の3人に1人は大人になればうまくやっていることがわかっていますが、何の対応もせずに大人になった場合は転職失業離婚などのケースが一般の人よりもかなり多いのは事実です。
特に女性の場合は、無計画な結婚や妊娠をする率が高いことも外国の調査ではわかっており、また恋愛においても過剰支配傾向のある男性を選び、ますます自信を失うケースや、自己制御できない男性を選んで、無計画な人生を送ってしまうことも多々あるようです。


ADHD対処法

バークレイらの研究では、ADHDの重要な問題は行動抑制能力が低いということに有ります。
つまり、『待てない』、『欲求を我慢できない』など、自分をコントロールできにくいということですね。
これによって4つの実行機能(1.作業記憶 2.情動によって引き起こされた自己抑制 3.内的言語 4.行動の分析・抑制)が発達しにくくなると言うのです。

簡単に言うと、『待てない』ということのおかげで、次から次へと興味が移ったり刺激にすぐに釣られてしまい、今やっていることを忘れたり、続けられなくなったり、考えをまとめられなくなったり、『欲求を我慢できない』ために損得や人の迷惑を考えられなくなったりするということです。

諸悪の根源は『制御できない』ということに有る、という事ですね。
しかも厄介なことに、『待てない』ことは生まれつきの脳の問題なので、『待つ努力をしない』のではなく、先天的に『待つことができにくい』ワケです(バークレイ達の調査においては、ADHDの若者は車の運転において、スピード違反や事故が多いそうです)。
…となると、対処法としては『待つと良いことがある』ということを、気長に、そしてしっかりと徐々に植え付けていくこと。
また薬で脳の機能を一時的ではありますが、変化させることが現状では一番有効だということになるようです。

また、自分の得意不得意をしっかりと認識し、できるだけ自分の苦手な職業や役割にはつかないことが大事です。
細かい注意を必要とする仕事や、ミスが許されない仕事につくと非難や叱責を受けまくってうつ病になってしまう場合もあります。

想像力のある人や機転の利く人が多いので、企画職やクリエイティヴな仕事で成功している人も沢山います。

また『注意欠如タイプ』の人は、【ミスは必ずしてしまう】という前提で、色々な工夫が必要です(例えば携帯電話とか手帳などは失くしにくいように派手な色にする等)。
「もう二度とミスをしないように肝に銘じるぞ!」といくら決心しても、すぐにその『肝』が忘れてしまいますから。


お役に立てる発達障碍の本です。↓

「発達障碍、グレーゾーンに役立つ知識と知恵」
~ADHD・アスペルガー・学習障碍(LD)~ 定価880円
鷲津秀樹著(電子ブック)
この本は愛知大学オープンカレッジ(社会人講座)や特定非営利活動法人日本次世代育成支援協会の心理学セミナーなどにおいて、発達障碍についてお話した内容をまとめたものです。 発達障碍児童の子育てはもちろん、大人の発達障碍にも役立つことを考え、セミナーの講義のように口語形式で、図を交えながら書いてあります。

大人のADHDのネット・スマホ・ゲーム依存

さて、今現在かなり問題となっているのが、発達障碍の傾向がある人のネット・スマホ・ゲーム依存です。

ADHDの特徴である『退屈を嫌う傾向』や、『刺激を好む』という特性(だから、じっとしていられないとか、待てないとかで問題が起こるのですが)から、ネット・スマホ・ゲーム依存に陥るケースが急増しています。


ADHDの傾向がある人は、好奇心旺盛で新しいものに飛びつきやすい(新奇性)タイプが多いですし、制御する力が強くない為、一旦スマホ・ネット依存になってしまうと、非常に抜けにくくなってしまいます。
実際問題、ADHDはパチンコなどのギャンブル依存になりやすいという研究も発表されています。

また、これはADHDだけではなく他の発達障碍の傾向がある人にも当てはまることが多いのですが、寂しがり屋が多いんですね。
ですので、SNSにも嵌ってしまうケースもよく見かけられます。

さて、だからこそ早めの対応が必要なのですが、実はネット・スマホ・ゲーム依存対策が後手後手に回ってしまっているのが現状です。

今やネット・スマホ・ゲーム依存の問題は子どもたちだけでは留まらず、大人が嵌ってしまって夫婦間の問題や子育てへの悪影響がかなり出始めています。
仕事から帰ってきて、すぐにスマホやパソコンに向かっていませんか?
食事の際にも、テーブルの上にスマホを置いて、家族との会話が減少していませんか?
風呂やトイレにまでスマホを持ち込んでいませんか?

世界保健機関は、ネット依存を「ゲーム障害」という疾病に定義しました。
すなわち、ネット・スマホ・ゲーム依存症は、れっきとした精神障害なのです。

早期対処が大事ですので、早めに対策を取りましょう!


ネット・スマホ・ゲーム依存について詳しく知りたいという方は下記ページをご参照ください。

ネット・スマホ依存⇒ https://npo-jisedai.org/izonshou.html
ゲーム依存⇒ https://npo-jisedai.org/game.html


好評発売中のネット・スマホ依存の本

ネット・スマホ依存から抜け出す方法
~応用行動分析(ABA)~

鷲津秀樹著(このホームページの著者です)
慢性の精神疾患となるネット・スマホ依存について、その原因や克服する方法、また予防方法を応用行動分析などの心理学でわかりやすく説明しています。


「ネット・スマホ依存症セミナー」ビデオ(一部)



「ネット・スマホ依存症セミナー2」ビデオ(ダイジェスト版)

大人の発達障碍に関するカウンセリングのご相談は、ベルコスモ・カウンセリングまでどうぞ。遠方の方には電話カウンセリングも行っております。
愛知県一宮市本町2-3-2 イトカンビル4F 0586-23-5575
belcosmo@jade.dti.ne.jp
参照⇒https://bellcosmo.net/service.html




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       Copyright(c)2015 合同会社ベルコスモ・カウンセリング
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この著作権は合同会社ベルコスモ・カウンセリングにあります。


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