自己表現&自己主張(アサーション)、「嫌」と「ちょうだい」を言えない人へ。心理カウンセリング(電話・skypeも可)">
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自己表現&自己主張(アサーション)
自己表現や自己主張ということにおいては、大きく分けると3つのタイプが考えられます。 その3つというのは ・攻撃的(アグレッシブ)タイプ ・非主張的(ノン・アサーティブ)タイプ ・アサーティブタイプ となります。 攻撃的タイプというのは「自己中心」の思考で他の人の立場や考えをあまり気に欠けない主張や表現が多く、非主張的タイプというのは「相手優先」の思考で、自分がおざなりになってしまいます。 そしてアサーティブタイプというのは、相手の立場(認知の枠組み)も考えて、自分の気持ちを表現するということなんですね。 基本的には人間同士は「言わないとわからない」ですし、「聞いてみないとわからない」のが普通です。 ただ、ここが問題となるのですが「言わないとわからない」のは確かなんだけど、人って「何を言わなきゃいけないのか」がわかっていない場合って本当に多いんです(…ということは、「聞いてみないとわからない」んだけど、相手は相手自身の言いたいことがしっかりわかっていないというケースも多いということなのですが)。 ただ、ここではタイトルがアサーションなので、取り敢えずは「言いたいこと」について考えてみましょう。 となると「まずは、自分の本当の気持ちを知る」ことが重要になってきます。
何でも言っていいし、何でもやっていいとしたら?
そこで、アサーションのコンサルティングでは、いろいろな場面を想像してもらい、そしてクライアントにこの質問をすることにしています。 「その場面で、何でも言っていいし、何でもやっていいとしたら?」 これって、意外と殆どの人が考えたことがないみたいで、結構真剣に考えこまれることも多いんです。 交流分析という理論では、心は厳しい父親や優しい母親のような「親」の働きをしたり、「子ども」の働きをしたり、合理的な判断や計算をする、つまり損得を考えることができる「大人」の働きをしたりすると考え、その働きをするパーツを仮に図で表したら、心のことがよくわかるのではないかと下記のような図を設定しました。 なお、「親」は父親のような働きを【CP(批判的な親)】、母親のような働きを【NP(養育的な親)】の2つに分け、また「子ども」においても欲求の発生場所であり、自己中心な働きをする【FC(自由な子ども)】、見捨てられ不安などを持ち嫌われないよう気を遣う働きをする【AC(従順な子ども)】と、これも2つに分けました(「大人」の【A】はそのまま1つです)。![](jiga400.jpg)
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それを、損をしないように表現する!
だとするとそのルールは、その人に合った、また時代に合ったものに書き換えていく必要があります。 逆に言うと、書き換える必要がないものもあるはずですし、そのルールがあったからこそ良かったことだってあったという可能性も考えながら書き換える作業をする必要があります。 そこで、まずは 「何でも言っていいし、何でもやっていいとしたら?」 つまり、その人の望む未来に役立つ【欲求】を知ることが大事なんですね。 そして「それを、損をしないように表現」すればよいのです。 その「損をしないように表現する」為には、合理的に、且つ冷静に判断できる【大人(A)】に活躍してもらわなければいけません。 (なお、一般的には「【A】の元に【P】や【C】を従わせろ」【A】を自我状態のトップにするようにと言われています。ただ、精神分析学者の岸田秀氏はフロイトの心的構造において、現実原則の「エゴ」で欲求の「エス」をコントロールしろと言われているが、要は「エス」の目的達成の為に「エゴ」があるのではないかと述べられています。僕はその考えに近いので、ここでは【FC】を主役として考えています)。 いくら「何でも言っていいし、何でもやっていいとしたら?」と言われても、法律に反することをやれば、結局はすごく損をすることになりますし、人間というのは一人で生きていくことは大抵できないので、相互関係を考えずに行動したら却って欲求の実現は遠ざかります。 だから、そこを【A】の判断力や思考力で「上手に」やる必要があるわけです。 ところで、【FC】が素直に欲求を表せないということについて、【CP】が【FC】を抑え込んでいると書きましたが、もう一つ【AC】の問題があります。欲求を言語化できいのは次のような理由が考えられます。 1.波風を立てたくない 2.嫌われたくない 3.自信がない 4.言えない環境に育った この1~3については、見捨てられ不安や嫌われ利己とへの怖れを感じる【AC】の問題があるんです。 それは4に書かれているように、環境によって【AC】が或る意味鍛えられてしまったとも言えるでしょう。 だとしたらその人のせいではないんだし、しょうがないとも言えます。 ただ、こんな風にも考えられますよね。 波風を立てたくない ⇒こちらが引けばよいというものではない 嫌われたくない ⇒嫌われないにこしたことはない 自信がない ⇒言わないから自信を持てない 言えない環境に育った ⇒そうかもしれないが、今は違う
理解する力と伝える力と上手に伝える力
さて、まとめに入ります。 大事なのはやはり、「相手の気持ちを理解する力と、自分の思いを上手に伝える力」です。 相手の気持ちを理解するのに一番良い方法は「聴く」ことです。 ところがこれが超難しい… 脳は、自分が聞きたいことしか聞かないようになっています。 だから、人は自分のために話を聞いている でも、大事なのは ・相手が話したいことを聴く ・相手のために話を聴く ということなのです。 そこでまずは、下記の会話を考えてみましょう。![](assertion2300.jpg)
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「YOUメッセージ」と「I メッセージ」
コーチングのセミナーなどで、「YOUメッセージ」を「I メッセージ」に変えようという言葉を聞いたことがありませんか? 例えば 「(オマエは)静かにするべきだ」 というのを 「(ワタシは)静かにしてほしい 」 に変えるということです。 これは「あなたがうるさい」のをわたしが「静かにするべき」とコントロールして行動を変容させるという手を使うのではなく、わたしの「願い」を表すということですよね。 なぜ、こうしたらいいのか…。 これについては、一般的には下記のように説明されています。 「相手は相手の都合や認知の枠組みがあるので、それをコントロールするのは難しいし、逆にこちらがどのように考えるかは自由なので、相手を変えようせずにこちらの気持ちを伝えましょう」と。 確かに、その通りです。 でもここではせっかくだから、もう少し掘り下げてお話しましょう。 「(オマエは)静かにするべきだ」 というのを 「(ワタシは)静かにしてほしい 」 に変えるということは、英語であらわすと「You should」を「I wish」にするということになりますよね。 でも「should」や「must」を使うと、和やかなコミュニケーションスタイルとは言えず、角が立つことが多くなりがちです。 論理療法でも、「~べき主義」はやめた方がよいと言っています。 「I wish」にしたほうが良い。 そうなんです。わかっている人も多いんです。 でも、これが結構難しいんですね(「わかっちゃいるけど」というヤツです)。 どうしてか。 下図をご覧ください。![](yaritori400.jpg)
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いくら親しい人でも「察してほしい」ばかりではやはり無理が出てきます。
血の繋がった親子でも言わなきゃわからないし、同じ環境で育った兄弟でも聞かなきゃわからないことはいくらでもあります。
やっぱり大事なのは「上手に聞く」ことと「上手に表現する」こととなります。
この内容が少しでも皆様のお役に立ったら幸いです。
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この内容はNPO日本次世代育成支援協会の鷲津が、愛知大学OCでの講義の内容を元に書いております。
著作権は合同会社ベルコスモ・カウンセリングと鷲津秀樹にありますので、無断使用、複写等はできません。ご了承ください。
♪楽しく、役に立つ心理学やカウンセリング理論を学びませんか?
毎週火曜日(夜間)に名古屋で、月曜(午後)に一宮で、『心理カウンセラー講座』を開いています。
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第34回 子どもの健康を考えるつどい
愛知県保険医協会主催の「第34回 子どもの健康を考えるつどい」で、講師を務めました。テーマ「コロナ禍が及ぼす子どもたちの心への影響と、その対処法」
対象 保険医協会会員の医師歯科医師 学校教諭、保育士、一般市民
小牧市社会福祉協議会でコミュニケーションの講演
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愛知県小児科医会の会報に寄稿
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鷲津代表の内容は「コロナ禍が及ぼす子どもたちの心への影響と、その対処法」です。
豊田市の「こころの健康づくりニュースレター」を執筆
愛知県豊田市では毎年3月を「自殺対策強化月間」とし、春の自殺予防キャンペーンを実施しており、それにに向けて、2021年1月から3月の3か月間、月1回「こころの健康づくりニュースレター」を提供しています。その1月号「劣等感と劣等コンプレックスについて」、2月号「劣等感と劣等コンプレックスについて NO2」、3月号「新しい環境におけるメンタルヘルス」を当協会の鷲津理事が執筆しました。 (画像をクリックすると拡大して読めます)
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小牧市の学校・カウンセラー連絡協議会の講演を務めました
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中日新聞にネット依存のコメント掲載
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和歌山県主催のネット依存防止セミナーの講師を務めました
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稲沢市広報に掲載されました
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名古屋テレビの報道番組「UP!」でコメントしました。
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名古屋市「保育リスクマネジメント研修」の講師を務めました。
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碧南市広報に掲載されました。
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稲沢市広報に掲載されました
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