インポスター症候群とは インポスター症候群テスト 自信が持てない 卑下してしまう 期待されるのが怖い 自分を高く偽っている気がする 向き合えない心理 カウンセリング

インポスター症候群~自分を高く偽っている気がする~
インポスター症候群とは、仕事等で周囲から高い評価を得ているのにもかかわらず、自分自身を過小評価してしまうタイプのことで、自己肯定感が低く自分を高く偽っている気がしているのが特徴です。
ただこれはポーリン・R・クランスとスザンヌ・A・アイムスが名付けたもので、アダルト・チルドレンとかHSP、ピーターパン・シンドローム等と同じく精神障害名としては確立していません。そのため、診断名としてのインポスター症候群ではなく、「状態」として捉えることになります。

インポスター症候群テスト
上記のようにインポスター症候群は精神障害名としては確立していない為、定義や症状も確立はしていませんが、或る程度の尺度は考えられますので日本人向きの簡易テストを作成してみました(但し標準化は行っておりません)。インポスター症候群の簡易テスト
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よく当てはまる場合は3点、まあまあ当てはまる場合は2点 たまに有る場合は1点、当てはまらない場合は0点を付けてください。
1.人間関係に深入りできず表面的な付き合いしかできない
2.自分の能力に自信が持てない
3.失敗や恥を恐れてチャレンジできない
4.ゆとりがない時が多い
5.褒められたり、期待されると不安になる
6.自己評価が周囲からされる評価よりもかなり低い
7.自己開示できない
8.人にものを頼むのが苦手だ
9.自分の夢や目標があまりない
10.自分は自分、人は人と割り切るのが苦手
11.情緒不安定で、よくイライラしたりモヤモヤしたりする
12.断ることが苦手だ
13.あまり上手くいくと却って不安になる
14.コンプレックスと、その反動のプライドがある
15.批判、否認、または拒絶に対する不安が大きい
16.結局自分が悪いのではないかと罪悪感を感じる
合計が40点以上だと注意が必要となります。
インポスター症候群の問題点
インポスター症候群の問題は不安の高さにあります。
これは何故かというと、下記の図をご覧ください。

この図式で不安の大きさを考えるとわかりやすいと思うのですが、分子の「不安対象」が大きくなればなるほど、当然のことながら「不安の大きさ」は大きくなります。
と同時に分母の「能力+リソース(資源)」が小さくなればなるほど、「不安の大きさ」は大きくなりますよね。
となると、インポスター症候群の人は自分の能力を過小評価し、しかも人に頼るのが苦手という特性から「人的リソース(資源)」も小さくなりますから、必然的に不安は本来よりも大きくなってしまうということになります。
インポスター症候群の対処法
従って、インポスター症候群の人にとって最も重要なことは、自己評価や自己肯定感の立て直しということになります。
しかし、本などを読んだりセミナーに行ったりするとよく出てくるのが「自己肯定感を上げるには、まず成功体験を積み上げる事」という言葉…。
でも、インポスター症候群の人たちは周囲からの評価が高い…、ということは既に「成功体験を積み上げている」場合が多いんですね。
というか、成功体験を積み上げているのに深層心理で自己肯定感が低い人がインポスター症候群なのです。
また、これもセミナーなどでよく言われる言葉がこれ。
「そのままの貴方でいいんだよ」
「ありのままの貴方でいいんだよ」
この言葉を聞いて涙が溢れたという人も多いでしょう。
もちろんこういうやさしい言葉をダメだと言うつもりはありません。ただ、こういうやさしい言葉だけで自己肯定感が本質的に上がるかと言えば、一時的には上がるかもしれませんが、本質的にはそうでもないケースが多いんですね。
問題は、一番大事な『自分の存在を肯定する』ということが抜け落ちてる場合が多いのです。
ただ、ここでは『存在』の話はまずは置いておき、手を付けやすい『認知』のところから行きますね。

自分の苦手なことや、短所を「こんなもの」と考えることなんです。
「できないことがある自分はダメ」なのではなく、そもそも我々人間は「できないことがあって当たり前」なんです。
つまり「不十分でOK」なのです。
だとしたら、「しょうがないものはしょうがない」。
「それがどうした」なんですよね。
ここがポイントです。「そのままの貴方でいいんだよ」という「やさしい言葉」ではなく、「それがどうした」という強さが必要なのであり、それこそが自己肯定感なのです。
もちろんそういう考え方は一朝一夕にできるものではありません。
でも、「褒められた時だけ I am OK 」とか「できた時だけ I am OK 」なのではなく、そもそも「ウンもスンもなく I am OK 」という前提で物事を考えていくことが大事なんですね。

認知療法⇒https://npo-jisedai.org/ninchi.html

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もちろん、インポスター症候群に関することも詳しく理解できます。
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歯科医院経営・総合情報誌「アポロニア21」に掲載

大分大学地域連携プラットフォーム推進機構」主催のセミナー

家庭教育月刊誌「子とともに ゆう&ゆう」に掲載

名古屋テレビ「UP!」でゲーム依存について

高浜市青年会議所で研修の講師を務めました
高浜市青年会議所で「自己分析して判断力を高めよう!」をテーマにした研修の講師を務めました。「パワーハラスメント予防研修」の講師を務めました

第34回 子どもの健康を考えるつどい

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