head_img

子育てや家族問題に役立つ心理学 【自己開示】



☆------♪------☆------♪------☆------♪------☆
子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その7【自己開示】
☆------♪------☆------♪------☆------♪------☆

今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


------今日のテーマは『自己開示』ということだそうですが。

「はい。子どもの可能性が開けていくためにとっても大事なのが『自己開示』できる能力なんですね」

------自己開示って能力なんですか?

「そうなんです。もちろんスキル(技術)という面も持っていますが、『どの場面で』、そして『どれだけ』自己開示をするか、的確に判断できるというのは、或る意味能力と言っていいと思います」

------でも、自分をさらけ出すっていうのは、なんか恥ずかしいし、人から下に見られるみたいで抵抗が有るんですけど。

「そこなんですよね、問題は。サリ・ソルデンという人が、恥や内気、そして罪の意識などを『内なるバリア』と呼んでいますが、このバリアが子どもの可能性を閉じ込めているんです。
恥ずかしいから自分を出せない。ところが自己開示っていうのは返報性っていうのがありましてね」

------返報性?

「好意の返報性とか聞いたことがないですか?」

------あ、あります。こちらが相手に好意を持つと、相手もこちらに好意を持ってくれるっていうのですか?

「そうそう、それです。それが返報性なんですけど、自己開示にもあるんですよ。つまりこちらが自己開始すると相手も自己開示すると、相手も自己開示してくれるわけです」

------ありますね、そういうこと。失敗した話をしたら、相手もその失敗をしていたってことを打ち明けてくれたりして。

「そう言えば僕はそれであせった事がありますよ。4月1日、つまりエイプリルフールに、ある友人に『オレ、実はカツラなんだよ』って言ったら、なんとその友人が『え~っ、そうなのか!実はオレもカツラかぶってるんだ』って…」

------それはあせりますね。(-_-;)

「あせりましたね。まぁそんな話はさておいて、内なるバリアが強力だと自己開示できない。そしたら相手も自己開示してくれないから、深い付き合いになれない。
すると、自分は友達が出来ない人間だと、ますます罪の意識や内気が強化されてバリアが大きくなっていく…」

------うわ~、悪循環ですね。

「そうなんですよね。だから、例えば『失敗話をしたら馬鹿にされる』などという認知の枠組みは見直したほうがいいんです。実は人間って『失敗話を自己開示できる人間を尊敬することが多い』んです。
明石家さんまさんや、ビートたけしさんを見てください。僕だって交流分析のメルマガで、よく自分の失敗話を書いていますが、それでも交流分析の専門的なメルマガとしては、たぶん日本で一番読まれていますし、別に馬鹿にされたことはありません」

------そう言われるとそうですね。

「もちろん自己開示も下手にやると馬鹿にされる時もあります。ただそれはスキル(技術)が無い場合です。そして、スキルは誰でも練習すれば身に付きます。
そしてそれが身に着いたら、人も自分に自己開示してくれますし、開けっぴろげな付き合いも増えていきます」

------なるほど。そうなれば、内なるバリアも小さくなっていくということですね。
でも、そのスキルはどうすれば学べるんですか?

「これは、本当に申し訳ないのですが、文で簡単に説明するわけにはいかないんですよ。ワークと言って、実際に講師のもとで自己表現の練習を積んでいくのが一番なんです。
行動療法を主としているしっかりとしたセラピストなら、教えてくれると思いますよ。是非身に付けてください」




Copyright(c)2016 合同会社ベルコスモ・カンセリング
* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *



♪楽しく、役に立つ心理学やカウンセリング理論を学びませんか?

NPO日本次世代育成支援協会は、わかりやすく安価に学べる心理カウンセラー養成講座を開いています。
子育てにもとっても役に立ちますよ。
毎週火曜日(夜間)に名古屋で、月曜(午後)に一宮で開催中。 参加費 月4回で1万2千円(テキストや資料代込)

毎月1回の土曜集中講座(12回完結 1回9千円)も開いています。
詳しくはコチラ→ https://npo-jisedai.org/kouza.htm





ページトップに戻る