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【アサーション】



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子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その26
【アサーション】
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今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。


「今回は【アサーション】についてです」

------最近よくアサーション・トレーニングとか聞きますね。

「そうですね。企業の社員研修などでよく有ります。以前は『自己主張訓練』と言われていましたが、最近は『自己表現訓練』と言われることが多いようです」

------自己主張というと日本人にはキツく感じるのかもしれませんね。

「奥床しいのが美点とされてきましたからね。さて、この【アサーション】、つまり自己表現ができない子ども達が多いんです」

------ウチもそうです。
言いたいことがあったら、はっきり言うようにって言っているんですけど…。

「じゃあお母さん、すなわち自分は『はっきりと言いたいことを言う』ほうなんですか?」

------いえ、言えません。(笑)

「お母さんが言えないのに、子どもに『上手に自己主張しなさい』って言うのは、ちょっと無理がありますね」

------そう言われるとそうですね。(笑)

「『上手に自己主張できる』っていうのは、【スキル(技術)】ですからね。上手に自己主張できる親だったら、子どもはそれをモデリングして身に付けるでしょうけど、真似する対象がなかったら、やっぱり子どもにそれを望んでも難しいでしょう」

------じゃあどうしたらいいんでしょうか?

「まずは子どもが何か口答えをした時、じっくりそれを聞いてみませんか?」

------え? 私、すぐに『屁理屈を言うな!』って怒ってますけど。

「例え『屁理屈』でも、理屈は理屈なんですよ。それがしっかりと合理的に言えたら【論理的な反論】になる可能性があるんです」

------え~~っ、そうなんですか?

「そうなんです。『言い訳』も、ヘタに言うと『言い訳』となり、上手に言えば『もっともな理由』になる時も結構多いんですよ」

------そう言えば、鷲津先生が言うと『もっともな理由』になりそうですもんね。

「あまり、深く考えないでくださいね。(笑)  そしてもう一つ大事なことがあります。それは言葉の中に【主語】、特に【私】をしっかり入れる事」

------そう言われると、【私】という言葉をあまり入れてないですね。
英語では【I】から始まりますけど。

「だから、外人と比べると我々は【私の気持ち】というものをあまり意識しないんです。自己主張とか自己表現において大事なことは、まずは【 I wish (私は~したい)】ということを自分でしっかりと認識することです。それには、言っている言葉の中に【私】を入れればいいんですね」

------そうすれば、確かに自分というものを意識しますもんね。

「そういうことです。まぁ、まずはお母さんから始めてみることをお薦めしますが」

------わかりました! (笑)




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