子育てや家族問題に役立つ心理学 【コンプレックス】~子育ての悩み,不登校,ネット・スマホ・ゲーム依存,カウンセリングなど~
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【コンプレックス】
☆------♪------☆------♪------☆------♪------☆ 子育てに活かせる!『ものの見方、考え方』 その71 【コンプレックス】 ☆------♪------☆------♪------☆------♪------☆ 今回も鷲津先生(名城大学心理学非常勤講師、(同)ベルコスモ・カウンセリング代表)に伺いました。 今回は『コンプレックス』についてだそうですが? 「はい。カウンセリングに来られる方の多くは、実は沢山のコンプレックスを持っておられ、それがいろいろと厄介な事を引き起こしている場合が多いんですね。そしてそれらのコンプレックスは、実は子どもの頃に形成されていることが多いんです」 ------なるほど。私も沢山有りますよ。鷲津先生みたいに上手にしゃべれないとか。(笑) 「そうなんですか。(笑) ただ、ちょっと言わせていただくと、実はコンプレックスというのは、今言われた『鷲津先生みたいに上手にしゃべれない』というような『意識されているもの』というよりは、『無意識』の領域に潜んでいるものが多いんですよ」 ------無意識ということは、自分では気付いていないっていうことですか? 「そういうことなんです。よく『僕は無意識のうちに君を好きなのかもしれない』なんて言う人がいますが、あれは『意識』なんです。(笑) 無意識なら気付きようがないんですから」 ------なるほど。 じゃあ、コンプレックスを持っていても本人がそれに気付いていない場合もあると…。 「そのとおり。そして、だから厄介なんですよ。コンプレックスという言葉は一般的には『劣等コンプレックス』のこととして使われています。実は劣等以外にも有るのですが、ここではとりあえず『劣等コンプレックス』のことをお話しますね。こんなことはありませんか? 人から何か言われた時にカチッと来て、過剰反応、例えば喰ってかかったりして驚かれた事って」 ------なんかあるような気がします。 言った人は、そんなに酷いことを言ったつもりじゃないから驚いたって事は…。 それに、自分が誰かに何か軽い気持ちで言ったのに、すごく怒らせてしまって困惑したこともあります。 「それって、その人のコンプレックスに触れた場合が多いんですよ。ではちょっと説明しますね。 人は、何か受け入れられない事や、それを意識の中に持っていると心が持たない場合は、『防衛機制』というのを働かせるんですね。例えば好きな女性にふられた時に、『あんな性格の悪いコにふられてかえってよかった』とか勝手な理屈を付けちゃうとか」 ------ありますあります。 「その『防衛機制』というメカニズムの中に、【抑圧】というのが有るんです。これは『何か受け入れられない事や、それを意識の中に持っていると心が持たない事』を、意識のエリアから心の奥底の無意識のエリアに放り込んでしまう機能なんです。 例えばある子に、親が冗談で『おまえは本当は要らない子だったんだよ』と言ったとしますね」 ------わかりました。 その子にとっては、その言葉は耐えられないから、無意識の中に放り込んでフタをしてしまうということですね。 「そういうことです。ところがこれは、噛み砕いて消化したワケではありませんから、時々悪さをするんです」 ------なるほど。 例えば、何かの時に理由もなく、低い自己評価をしてしまうとか…。 「そうなんです。だから『劣等コンプレックス』というのは『劣等』であるとは限らないんですね。 例えば勉強が出来なくても、親がその子の存在というのをしっかりと認めている場合は、劣等コンプレックスは起きにくいんです。 ところが勉強が標準レベルよりもかなり高くっても、例えばその子のお兄ちゃんがもっと出来ていて、事あるごとに親が比較してはその子をバカにしていると、成績がよくても劣等コンプレックスは生じます。 つまり、【優・劣】だけではなく、【感情】が絡むものなんですね」 ------そしてそれが心の奥底の無意識の部分に巣食ってしまって、その子の人生に悪い影響を与えてしまう、と…。 「悪い影響ばかりとは限りませんけどね。中にはそれがあるからこそ頑張って、逆に偉人になった人もいます。ただ、大抵は悪い影響を及ぼしますね」 ------なるほど。気をつけなくてはいけませんね~。 ところで不要なコンプレックスを子どもに抱かせてはいけないという事はよくわかりましたが、もし、もう持っていたという場合はどうしたらいいでしょうか。 「そこなんですよね。もしコンプレックスによって辛い状態になっていたり、その人が不利益を被っている場合、カウンセリングではゆっくりとそれを意識の中に引っ張り出し、少しずつ噛み砕いて片付けていきます。 そうすればイライラや苦しさが随分減って楽になりますし、自信も大きくなっていきます。認知療法を学べば、お父さんやお母さんでもOKですし、またお父さんやお母さん自身にもプラスになりますよ」 ------そうなんですね。 有難うございました。 Copyright(c)2016 合同会社ベルコスモ・カンセリング * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ♪楽しく、役に立つ心理学やカウンセリング理論を学びませんか? NPO日本次世代育成支援協会は、わかりやすく安価に学べる心理カウンセラー養成講座を開いています。 子育てにもとっても役に立ちますよ。 毎週火曜日(夜間)に名古屋で、月曜(午後)に一宮で開催中。 参加費 月4回で1万2千円(テキストや資料代込) 毎月1回の土曜集中講座(12回完結 1回9千円)も開いています。 詳しくはコチラ→ https://npo-jisedai.org/kouza.htm