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うつ病 ~対策と予防~



私はにならない! という人がたまにいます。
僕から見ると、『いや、そう言う君がかえって危ない。』というタイプも多いのですが…。

ところで、「私は腎臓病にかからない!」っていう人は、あまりいませんよね。
体の病気には、「なるかもしれない」と思うのに、心の病気には「なるワケがない」と思う人が多いのをみると、やっぱり沢山の人が『心は自分でコントロールできる』と思っているということでしょうか。
でも鬱は、実際は或る日突然やってくるんですけどね。

さて、鬱になりやすいタイプとしてよく知られているのは下記の人です。

完璧主義
頑張り屋
几帳面
責任感が強い
断ることが苦手
人に頼むより自分でやった方が楽
気持ちを上手く切り替えられない
親が鬱になりやすい人である

そういう人が下記のような状態になったら、要注意!

睡眠があまりとれない(特に、朝早く目覚めてしまう)
だるさが続く
頑張れない(意欲が湧かない)
集中力の低下
好奇心がなくなる
先行きに悲観的
涙がよく出てくる
死にたくなる時がある
特に午前中に気分が重い
食欲があまり無い
性欲もない
著しい体重減少、あるいは体重増加
頭痛や耳鳴りがする


ところで、人は誰でも落ち込むことが有ります。
例えば大好きな人と別れた場合などでは、上記の状態となっても全然不思議ではありません。
勤めている会社が潰れた時なんかも、落ち込んで当たり前ですよね。

でも、それが長い間続いたら、ちょっと問題です。
落ち込んでいる時は、物事が上手くいかない時が多いものです。
そして、うまく行かないとますます落ち込んでしまいます。
この悪循環が、原因がはっきりしている【うつ状態】から、慢性の【うつ病】へと流れをつくっていく時があるのです。

だから、うつ病は風邪と同じで、罹り始めの対処が大事なんですよね。
早めに休養を取るとか、睡眠を取れるように病院に行って薬をもらってくるとか、認知(論理)療法などの手を使って、悪循環に嵌まり込まないようにするとか、ともかく早めに対処すればかなり効き目があります。

また、常日頃から下記のことに注意するだけでも、結構心の状態は違ってくるものです。

・朝、太陽の光をいっぱい浴びる
・ゆっくり散歩する
・ぬるめのお風呂にゆっくり入る
・寝る直前に、食事や飲酒をしない
・昼寝は30分以上連続してとらない
・できるだけ複式呼吸で、吐く時はゆっくりと


ところで、うつ病対策としては、人に相談するのも良い方法です。
ただ、その際注意することは、最低でも話す時間のうち、自分が8割以上話せる相手に相談しましょう。
これって意外と難しいんですよ。

なぜかというと、人というものは結構『話したい』ものですから、逆に相談相手が沢山喋って自分があまり喋れなかった場合は、返ってストレスが増すことが多いんですね。
だから、『殆ど聞くだけ』のような会話が出来る人に相談することが大事です。

そして、ポイントは『相手が注意深く聴いてくれていなくても、腹を立てない』こと。
プロのカウンセラーでも、60分の間注意深く聴いているとクタクタになってしまいます。
これを『普通の人』に要求すると、友達が減るもとです。

友人が多少いい加減な聞き方をしていても、 『黙って聴いてもらえるだけでもラッキー』という気持ちで話すといいんですけどね。
また、次回も愚痴を聞いてもらうために…。


さて、この『うつ』の状態というのはどういうものかと言うと、要は『心のエネルギーが少ない状態』なんですね。
体力が有るとか無いとか言いますよね。
気力も同じです。
そんな感じで【心力】というのを想像してみてください。

体力に例えるならば、普段なら歩いていける場所でも『体力が無い』状態だと、バスやタクシーを使わなければなりませんよね。
『心力が無い』場合だって同じです。

背中にリュックを背負っているイメージを浮かべてください。
そして、『悩み事』や『問題』や『不安』は、大小さまざまなビンやペットボトルと考えてみましょう。
それらの中身が厄介な『問題』等だとします。

人生は、この『問題』というペットボトルが、次から次へと貴方に手渡されていくようなものです。
そして、『問題を片付ける』というのは、そのペットボトルの中身をカラにしていくことです。

簡単な『問題』なら、その場で解決することができるでしょう。
そして、その場で解決できない問題は、取り敢えず背中のリュックの中に入れておくこととなります。

このリュックの中の、ビンに入った『悩み事』『問題』『不安』は、全て貴方が片付けるわけではありません。
蒸発する(時が解決する)ことも有りますし、誰かが片付けてくれる事もあります。

では最初の話に戻りますが、『うつの状態』というのは、この『その場で解決するエネルギー』が少ない状態と、そもそも『リュックをかつぐエネルギーが少ない(重いリュックに耐えられない)』状態なんですね。

よく、『うつ』の人に『頑張れ』って言っちゃいけないって言うでしょ?
あれって体力で考えたら簡単にわかる事なんです。

風邪をひいて体力が落ちて、動きが鈍い人に、「一生懸命走れ!」とか、「重いものを担げ!」なんて、誰も言わないですよね。
だから、【心力】が落ちている人に「頑張れ!」と言っちゃいけないんです。
その場その場での問題の処理スピードが落ちていて、しかも重いリュックを担げない状態なんですから。

ところが困ったことに、体力と違って【心力】というのは、あまりなじみのない概念だし目に見えないものなので、周囲はおろか本人もよくわからないまま【心力】のある時と同じペースで考えちゃうんですね。
つまり、渡されたペットボトル(厄介な問題)を、元気な時と同じようにキャパのない背中のリュックの中に突っ込んじゃうんです。

無理なんですよね。
ペットボトルの一個一個は持てても、数がまとまれば重くて持てない…。
【心力】が低下すると、そんな事もわからなくなっていくんです。

だから、解決方法というのは、すごく当たり前の事なんですが、【手渡されるペットボトル(問題・悩み事・不安)を減らす】ことです。

もう、リュックは一杯なのだと、自分でも認識し、周囲にも表すことなのです。
2リットルのペットボトルを、元気な時には20本持てても、【心力】が弱っている時には5本しか持てないのです。


次に大事なのは、全てのペットボトルの中身を、自力でカラにしようと思いがちになってしまうパターンから抜け出すことです。
重くて持てないのなら、誰かに助けてもらうというのは当たり前のことなんですよね。

そんな時に、『全て自分が解決しなくてはならない』と思い込むのは、あまりいいことではありません。

頑張るのは【心力】の有るときにすればいいのです。
【心力】が低下している時は、無理なモノは無理です。
できないモノはできないし、【しょうがない】のです。


では、そんな時には具体的にはどうすればいいのか?
まずは、そんな時は、自分にペットボトルを渡す人と遠ざかりましょう。
『うつ状態』になる人なんて、いい人ばかりです。

断れない人が多いのです。

ペットボトル(問題)を渡されたら、平気で突き返せるくらいの図太さがあればいいのですが、ついつい受け取っちゃうんですよね。
だから、渡されにくいポジションをとりましょう。

だって体温が40度近い高熱を出している時に、他の人から渡された問題に対処なんてできるワケがないのですから。

次は「しょうがない」という言葉を受け入れましょう。

カールルイスならいざしらず(←古いな~)、普通の人は100mを8秒台で走れるワケがないのです。
「もぉ 知らん!」 で、いいのです。
例えそれが自分でやらなくてはならないことだとしても…。

「そんな、いい加減な…」と思われるかもしれません。

でも、体力が落ちた時はおとなしく寝てるでしょ?

そういう時こそ、いい加減でいいのです。
『心力』が回復した時に、『いい加減じゃない』人でいればいいじゃないのでしょうか。



さて、『うつ状態』に陥った時は、下記のパターンではないかチェックしましょう(認知療法)。

1.オール・オア・ナッシング(白黒主義、完璧主義)
ちょっと仕事を失敗しただけで、「もう、これで僕のこの会社での将来は無くなった」と考える

2.過度の一般化
何か一つ上手くいかないと「世の中全てそんなものだ、上手くなんていくわけがない」と思ってしまう

3.ものごとを悪い方にとる

4.マイナス化思考
試験で良い点を取ると、「そんなに実力もないのに、こんな良い点をとってしまって、あとはどれだけ落ちていくことやら…」と思ってしまう

5.根拠もないのに、悲観的な結論を出す

6.悪いことの拡大解釈、良いことの縮小解釈

7.感情的
新しい事をする → 不安 → こんなに不安なのだから、きっとうまくいかない事なのだ → うまくいかない

8.「べき」思考
~であるべき ~ねばならない ~してあたりまえ

9.レッテル貼り
夫がいるとも知らずに、女性にデートを誘って「すみません、お付き合いはちょっと…」と断られ、「あ~あ オレって本当に【モテない男】(←レッテル)なんだな~」

10.個人化
レストランでウェイターが躓き、テーブルの上にコップの水をバシャ!
「あぁ、僕がもっと早くアブナイッって言ってあげればよかったのだ」と何でも自分のせいだと思ってしまう

  
いかがですか?


さて、次は不安についてです。
まず、不安には2種類あるってご存知でした?

1番目は『原因(理由)の有る不安』
そして、2番目は『原因(理由)の無い不安』なのです。

例えば、『新年度になり、人事移動で上司が替わった。上手くやっていけるだろうか』というのは1番目の不安ですよね。
それに対し、『いつも誰かに見られているような気がする』とか、『いつもと違う手順でやってしまった場合に、一日中不安になる』とかいう場合は2番目の不安です。
漠然とした不安、というのもそうですね。

世の中には『不安の対処法』として、多くのノウハウ本が出ていますが、一般的には1番目の不安に対してのノウハウが多いようです。
ところが、不思議なもので2番目の『原因(理由)の無い不安』を抱える人が、ノウハウ本を買い集めるケースが多いんですね。
そして、読んだ直後は『なるほど~』と思って、実行したりするのですが、またすぐに不安がムクムクと湧き出てしまうというパターンを繰り返してしまいます。


さて、不安になる時って、『未来において、ものごとが悪い方へ進んでいくのではないか』と考えてしまう場合が多いんですね。
では、未来の不安についてちょっと例を挙げてみましょうか。

例えば、東海大地震はいつ起きてもおかしくないといわれています。
つまり、明日起きても不思議じゃないんです。
その割には、『心配で心配で』って言う人、そんなにいないでしょ?

あれは、自分の力では何ともならない、と判っているからなんです。
ところで、未来の心配事は、全て自分の努力でなんとかなるんでしょうか?


なんとかなるものも有るでしょうし、なんとかならないものも当然有るでしょうね。

この考え方が大事なんです。
未来に対して、100%完璧に対応することなんて、できるワケが無いんです。
ましてや人間関係の悩みなら、相手の【心】に対しての悩みとも言えますよね。

例えば 『上司が替わったが、新しい上司と上手くやっていけるだろうか』というのが、そうですけど、人の心を自分の願望通りに何とかしようというのも無理だし、100%完璧に対応するなんて不可能ですよね。

さあ、ここです。
完璧な対応が不可能だとしたら、この話は大地震で悩むのと、理屈は一緒なんです。
要は無理な話を悩んでいるワケです。

ところで、例えば地震の不安に対して、どう対応すればいいでしょう?

考えられるのは、まずは非常食を買っておくとか、家具を倒れないようにするとか、その程度のことでしょうね。

そうなんです。
人間、【今、出来ることをする】しかないんです。
これは、どんな不安に対しても同じです。



さて、不安を感じると、人はそれに対して考える事すら避けようとします。
でも、避ければ避けるほど、『知らないこと』や『わからないこと』が増えてしまい、『わからない』から恐怖や不安を感じるという悪循環に嵌ってしまうんですね。

【何とかなること】なのか【自分の力だけではなんともならないこと】なのかに、まず分けて考えてみること。
そして、【今、出来ることをする】。


そして、信頼できるカウンセラーやお医者さんに相談してください。
体の健康はもちろん大事ですが、心(脳)の健康も軽視しないで大事にしてください。
Copyright (C) 2015 (同)ベルコスモ・カウンセリング All Rights Reserved

メンタルヘルス(うつ病)の研修,セミナー,講演,講師

当協会には、いろいろな講演に対応できる多数の講師がいますが、ここでは例として、当協会理事の鷲津秀樹をご紹介します。

写真 ・心理カウンセラー
・コミュニケーション・コンサルタント
・NPO法人ハート・コンシャス理事
・(同)ベルコスモ・カウンセリング代表
・名城大学心理学非常勤講師
・愛知大学オープンカレッジ講師

■講演実績の一例

愛知県動物保護センター 職員コミュニケーション研修
三重大学 教職員対象にハラスメント防止の講演
田原青年会議所 企業コミュニケーション理論講演
国分寺青年会議所 大人と子供のコミュニケーション講演
日本ポスティング協同組合 全国組合企業管理者研修会
独立行政法人雇用・能力開発機構 関東地協セミナー
上尾商工会議所青年部 エゴグラムとコミュニケーション
碧南青年会議所 人間関係の達人になる方法
南山経済人クラブ 心理から見た「好きな人にモテる方法」
名古屋市社会福祉協議会 ケアする仕事においてのコミュニケーション
集客塾 全国の有力ホテルや旅館の経営者対象の組織内コミュニケーション講座
不二サッシ全国安全大会 心理から見た安全について
長崎市介護支援専門員連絡協議会 ケアマネージャーに役立つ心理学
ゲオ ビジネスサポート コミュニケーションセミナー
日本易学連合会大阪支部総会 深層心理学
碧南市健康を守る会 ~メンタルヘルスと コミュニケーション~
愛知県農林水産事務所 ~心理を知って自分を磨こう!~
名古屋市 保育リスクマネジメント研修  他多数
また通年で愛知大学社会人講座や各地の公共団体や学校、教育委員会のセミナーにて心理学の講義を行っています。


■講演会の感想(一部)
鷲津先生の講演内容は、参加されたメンバーからは絶賛される内容で、交流分析のセミナーを他のところで受講したメンバーからも解かり易いという評価、初めて交流分析のセミナーを受講したメンバーからは、目からうろこ状態だったよというような評価を当委員会の方から頂けました。
(大府青年会議所 指導力開発委員会委員長 沓澤孝尚氏)


数回に分けたセミナーや、企業向けセミナーもOKです。
時間も、90分の講演から半日、1日、2日通して等、ご予定にお合わせいたします。

講師料は、時間や場所(距離)によって違いますので、お気軽にお問い合わせください。

お申込みはメールまたはお電話で。 0586-73-3911 info@npo-jisedai.org


ZIP-FMに心理カウンセラーとしてゲスト出演 ZIP-FMに心理カウンセラーとしてゲスト出演
音声内容はこちら↓をクリックしてください。
2011年10月mp3 「愛を深め合う扉」
2011年12月mp3 「恋と嘘の扉」
2013年 6月mp3 「夫婦円満の扉」
2013年 8月mp3 「聞き上手の扉」
2013年12月mp3 「楽しい子育ての扉」
2014年 4月mp3 「表情で得する扉」
2014年 9月mp3 「復縁の扉」
2014年12月mp3 「褒め上手の扉」
2015年 3月mp3 「自己アピールの扉」
2018年 1月mp3 「先延ばしの心理」


和歌山県主催のネット依存防止セミナーの講師を務めました

平成30年1月28日(土)に和歌山県主催の「ネット依存防止セミナー」が開かれ、講師を務めました。
http://npo-jisedai.org/2018wakayama.pdf






稲沢市広報に掲載されました

稲沢市の「いじめ・不登校対策委員会」主催の小中学校の先生方の研修会で、『ネットいじめ』について講演させていただいた内容が、稲沢市の広報で紹介されました。
http://npo-jisedai.org/inazawa.pdf






名古屋テレビの報道番組「UP!」でコメントしました。

名古屋テレビの報道番組「UP!」で、ネット・スマホゲームの問題点についてお話しました。(2016.8.25)




名古屋市「保育リスクマネジメント研修」の講師を務めました。

名古屋市の約200名の保育士の方々に、保育リスクマネジメントのお話をさせていただきました。(2016.8.24)






碧南市広報に掲載されました。


碧南市の医師会、歯科医師会、薬剤師会と行政が一体となった「碧南市健康を守る会」の総会で、代表の鷲津秀樹が講演させていただいた内容が、碧南市の広報で紹介されました。
http://npo-jisedai.org/hekinan.pdf






稲沢市広報に掲載されました

稲沢市の「いじめ・不登校対策委員会」主催の稲沢市の小中学校の先生方の研修会で、 『ネット・スマホ依存』について講演させていただいた内容が、稲沢市の広報で紹介されました。
http://npo-jisedai.org/27inazawa.pdf






交流分析・エゴグラム セミナー サンプル

子育てセミナー(ABA 応用行動分析) サンプル



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