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アダルトチルドレン(共依存)

アダルトチルドレンとは子ども時代に機能不全家庭で育った為、大人になっても内心的なトラウマを持ち続けている人のことを言います。

とは言え、これってきちっと定義された病気とか障害ではないんですね。
最初はアルコール依存症の親のもとで育ち、大人になっても何らかの不全感を感じ続けている人のこととされていたのですが、だんだんとアルコール依存症に限らず『機能不全家族』と広げられていきました。

ところで機能不全ってどの程度?

ここが難しいところです。
まぁギャンブル依存とか、DV行為が頻繁にあるとかは明らかに機能不全と言えますが、例えば夫婦仲が悪いとかいうレベルなら世の中は機能不全家族だらけです。
大体、例えば40代くらいになると仲の良い夫婦なんて滅多にお目にかからないくらいです(仲がよさそうにふるまっている夫婦は沢山いますが)。

また夫婦仲が悪い家族でも、問題なく育っていく子どももいくらでもいます。
その子どもの性格や耐性、感受性にもよるんですね。
ですので、ここではとりあえず『あまり本人にとっては良くない環境で育ち、且つ次に当てはまることが多い人』をアダルトチルドレンとしましょうか。


A 自信が無い
B 要求や希望を表現することがなかなかできない
C 他の人の夢や目標の達成を自分の夢や目標にする
D 見捨てられ不安
E 自分は自分、人は人と割り切るのが苦手
F 察してくれることを切望する
G 低い自己評価

まずAの【自信が無い】というのは、共依存者の根源的な問題ですね。
もっとも、それを覆い隠す為にいろいろな努力をしたり、逆に強くふるまったり、またこれは後にも書きますが、子ども時代に『しっかりしている』ことを要求されて、そしてそれに応え続けていた為にしっかりしているように見えて、傍から見ると自信が無いとは見えない場合も少なくありません。
中には本人もそれに気付いていない場合もあります。ただ、しっかりしているように思えても、それは『そうせざるを得ない』からしてきた、芯からしっかりしたものではなく脆いものなので、ポキッと折れてガタガタになってしまう事も往々にしてあります。

Bの【要求や希望を表現することがなかなかできない】というのは、『頼めない』とか『イヤと断ることができない』ということとなって行動に現れます。
また、『(人を)喜ばせろ 』というドライバー(駆り立てるもの)が心の中にいつも在る為、無意識のうちに人が喜ぶ方へと気を遣ったり、行動をしたりしてしまいます。
中には無理をしていても気付いていない場合もあるくらいです。

Cの【他の人の夢や目標の達成を自分の夢や目標にする】というのは、AやBとも密接に絡んでくることですね。子どもの頃に自分の欲求や希望を否定されたり無視され続ける、もしくは自分の欲求はいつも後回しにさせられ他の人の欲求を叶えることが優先される環境だったという事が、そのあとの人生にもずっと脚本として強い影響を及ぼし続けるということです。
実はここがカウンセリングにとっても凄く重要なポイントとなります。
クライアントが『自分の為の、自分の夢や目標』を持てるようになったら、その人はもうアダルト・チルドレンじゃなくなつてるんですね。

D 【見捨てられ不安】 これは大なり小なり誰にでもある感情ですが、幼児期に親との関わりが希薄だった場合はこれがとても強い人間になってしまいます。
これが強いと自分と相手との関係は、『拘束』がキツい状態に陥ってしまいます。
E 【自分は自分、人は人と割り切るのが苦手】と書きましたが、共依存の人は自分と人との境界線を設定するのが苦手なんですね。
境界線というのは或る意味『防衛線』なんです。
これを図々しい人に簡単に突破されちゃう。
わかりやすい言葉で言えば、心の中に土足で入られちゃうんです。
しかも自分は人の防衛線に対して過剰に反応するんです。
かと思えば安心した人に対しては境界線を取っ払って甘えたくなっちゃう。
Dの見捨てられ不安があるから好きな人とは境界線無しの超ベッタリした関係でいたいワケです。

F アダルトチルドレン(共依存)の人は、Dの【見捨てられ不安】が強いこともあり、必死になって相手を察しようとします。
しかもBの要求ができないこともあり、相手が自分を察してくれるのを切望してしまいます。
でも希望通り察してもらえることは少ないので、その度に傷つくのですが、無理だとわかっていても察してほしいという思いはやめられません。


さて、例えば父親がアルコール依存だったとしましょうか。
そして母親はそれに耐えるタイプだったとします。

この場合は子どもは父親から【回避】ということを、そして母親から【辛抱】ということをモデリング(取り入れ)します。
そして、下記のどれかのタイプに進む場合が多いんですね。

1.しっかり者

早い話が、その家に本来必要な父親の替りです。責任感が強く、何かあると自分のせいだと強い自責観念を持ちます。
男の子に多いパターンです。

2.看護師タイプ

苦労している母親の愚痴の相手をしたり、家事を手伝ったり兄弟の世話をしたりと無意識の内に自己犠牲に走り、また自罰感が強く自尊感情も低いので自分の存在価値を認められません。

3.ピエロタイプ

場が緊張すると面白い事を言ったり、わざと失敗したり笑いものになったりして雰囲気を和らげようとします。
心の内側の暗い部分は見せず明るく振る舞う事が多い為、周囲はそれに気付かない事が多いようです。

4.回避タイプ

問題に向き合わず、逃げたり何もしなかったり先送りするタイプです。

5.不適応行動タイプ

不良行為などに走るタイプです。



この中でうつ病にかかりやすいのは1.2.3のタイプが多いですね。
小中学生の自殺で、「あんな明るい、クラスの人気者が自殺するなんて!」と驚かれるのは3のピエロタイプの場合が少なくありません。





さて、ではアダルトチルドレンの人はどうしたらいいのかという問題ですが、自助グループなどに行く人も多いのですが、やはり認知行動療法や実存セラピーが効果があるのではないかと思います。
(認知療法⇒http://bellcosmo.net/ninchi.html)

まずは低い自己評価を修正することですね。

そして、自分の為の自分の夢や目標を持つことです。

自分の人生は、自分の為に有るのですし、その人生の意味をしっかりと考えないといくら優しい言葉を掛け合っていてもどこかで抜け切れないのではないかと思いますが…。





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