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子育てに役立つ知恵と知識


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子育てに活かせる知恵と知識 【禁止令】
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『9.8%』と『0.8%』
これは、【ある言葉】を言われた人の割合です。
『9.8%』は、問題を起こした子ども達の内で、そのメッセージを親から受け取った事がある人の割合。
『0.8%』は、問題の無い子ども達の内で、そのメッセージを親から受け取った事がある人の割合。
さて、その言葉とは・・・。

【おまえなんかいなければよかった】

つまり、この言葉や態度を親から受けた子どもは、不適応行動(万引き、暴力行為、喫煙、不登校、暴走族等の非行)をとった人達では、約10人に一人いるのに対し、問題が無かった子ども達では100人に一人にも満たなかったという調査の結果が有るのです。
(不適応行動をとるグループととらないグループにおいて、親から禁止令メッセージを受けた割合を示す大津博士の実験結果)

この言葉以外にも、問題のなかった子供達と不適応行動をとった子供達の間で、『親に言われた事がある割合』がとっても違う【言葉】が沢山有ります。

例えば、【親の言うことを黙って聞け!】と言われたことが有る割合は、不適応行動を起こした子供達では『27%』なのに対し、問題の無い子供達では『11%』なんですね。

「・・・という事は、逆から考えると、これらの言葉を言われた子どもは不良になりやすい って事じゃないですか!」

------そういう事なんですよね。
子供に対して親から送られるメッセージの中には、子供の心を徐々に蝕み、不登校や非行などの要因となる言葉が有ります。
交流分析理論で著名なグールディング博士等は、『するな』という否定的なメッセージを12種類定めて、それを【禁止令】と名づけました。
それらをわかりやすく書くと、下記のようになります。
(グールディング夫妻の禁止令は、( )内の言葉です。)
-----------------------------------------------------

1 おまえが男だったらなぁ (女であるな)男女逆の場合も同様です。
2 遊んでいる暇があったら勉強しろ (楽しむな)
3 子供なんだからまだ無理だ (成長するな)
4 おまえは肝心なところで失敗する (成功するな)
5 忙しいから○○できない (実行するな)
6 おまえはバカね、不器用ね (重要な人物になるな)
7 自分の家はよそと違う (仲間入りするな)
8 むやみに人を信用してはいけない (信用するな)
9 体が弱いのだから無理をするな (健康であるな)
10 親の言うことを黙って聞け (考えるな)
11 泣く子は嫌い (感じるな)
12 おまえなんかいなければよかった (生存するな)
-------------------------------------------------------

「へぇ~~っ。これらの言葉が不適応行動を引き起こす原因になる可能性が有るんですね」

------そう、しかもこれは結構、大人になっても引きずるんです。
ここ一番っ! って時に弱い人っているでしょ。
そういう人は、子供の頃に『おまえは肝心なところで失敗する (成功するな)』っていう禁止令を、よく言われていた可能性があるんです。

「でも、こういう言葉って、よく使っちゃいますよね」

------ええ。ただ例えば2番とか3番などは、絶対に使ってはいけない!っていう訳ではないんですよ。
使い方に問題が有る場合はとってもマズイ という事です。

ところで、講演やセミナーで、この話をすると、
『私は【おまえなんかいなければいいのに】なんて言った事はないですよ!』
とおっしゃる方が沢山おられます。

「ですよね~。私だってそんなことは言ったことはないですよ!」

------確かに、この言葉そのままを言う人は少ないでしょう。
でも、夫婦問題のカウンセリングにおいて意外とよく聞く言葉がこれ…。
『本当はずっと前からお父さんと別れて家を出て行きたかったんだけど、オマエ(子供)がいるから辛抱し続けてきたんだよね~』

「あ、それって有り得る話かも」

------そうなんですよね。でもこれは、子供にとっては
『貴方(子供)がいるから、私は不幸な人生を送り続けねばならない』
つまり、【おまえなんかいなければいいのに】の同義語になっちゃうんです。
ちなみに、下記の言葉を耳にしたことはありませんか?


///////
【うちの子供は、とってもお茶目なんですよ。
先日も夫と私がちょっとした言い合いをしていたら、おかしなところでつまづいて転んだりして、思わず2人とも笑い出しちゃって…。
夫なんか、さっきまで目を吊り上げていたのに、にこにこしちゃって『オマエは何をやってもダメだな~』 なんて言っちゃって】


///////
【ウチの主人は、いつも『オレは男だ!』って感じでいばっているのに、
子供については女の子が良かったみたいで、よく私に『女の子が欲しいな~』
って言うんですよ。
ウチは男の子が二人なので、近所の家のお嬢さんをみると『いいな~』なんて羨ましがっちゃって…。
確かに女の子は大きくなったら家事を手伝ってくれたりするし、服を買ってあげても喜び方が違いますから、私も欲しいんですけどね】


///////
【私は東京から嫁いできたので、どうもこの地方の方言は馴染めないんです。
『村のつきあい』も苦手ですし…。
でも、主人はいつも仕事で帰りも遅く、たまの休みはゴルフに行ったりするので、話し相手はこの子だけなんですよ。
ただこの子がとっても優しい子で、私の事をとってもわかってくれて、もう一心同体のような感じだから毎日が過ごせるようなものです】


///////
【なんか毎日が忙しくって…。
今日も地域の集りが有って子供の食事もキチンとできなかったし、明日の休みに子供が買い物につきあってって言ってたけど、植木屋さんがくるから行けないし…。
悪いとは思っているんですけどね】


///////
【昨日は子供につきっきりだから、疲れちゃった。
なんか咳き込みがひどくって…。
ウチの子供って小さい頃から体が弱いんですよね。
いつもこっちが忙しい時に限って喘息が出たりして…。
もっともこっちもいつだって忙しいからそういう時だけはかまってあげないとね】

----------------------

「聞いたことありますあります。  …って、これってひょっとしたら禁止令ってことですか?」

------そういうことです。
上に書いた禁止令のどれにあたるか、当ててくださいね。
しかし我々って、結構使っているんですよね。気付かずに…。
だから、問題なんですが。
というところで、長くなった為、『ケースによってはOK』というのはまた今度書きます。

ここで、大事な事を一つ。
これを読んでおられる男性(お父さん)へ。
ここに書いた文は、お母さんに向けて書かれているように思われる方が殆どだと思います。
また、実際問題として、子育てでメインの役割を担うのは、確かに『お母さん』です。
でも、子育ては【夫婦が共同し行うこと】であり、【お父さんとお母さんの共同責任】なんです。

だから、もしお母さんが子供に禁止令を言ったとしたら、その責任の半分はお父さんに有ります。
これだけは、胸にとめておいていただきたいのです。


さて、禁止令に見える言葉でも、ケースによってはOKの場合があります。
例えば、【3 子供なんだからまだ無理だ (成長するな)】というのについて考えてみましょう。

テレビでオリンピックなどを観て、小学生の低学年の子供が宙返りをしようとした場合、
『(危険だから)子供なんだからまだ無理だ』
と言うのは、当たり前ですよね。

「そりゃそうです。怪我でもしたら大変ですもんね」

------だから、この場合は禁止令(子供に言うと後々悪影響が出る言葉)にはあてはまりません。
ところが、実は子供が夏休みにこの禁止令を、よく受けている場合が有るんです。

「えっ? 夏休みに、子供に『成長するな』なんていう人が、そんなにいるんですか?」

------お子さん、夏休みにポスターを描くとかの宿題は有りませんでした?

「有りましたよ~。もうウチの子供はヘタだワ遅いワで、終盤にこっちが手伝ってやって、なんとかマトモなのを提出できましたけど」

------それが、【成長するな】という禁止令にあたるんです。

これは少し難しい理論になっちゃいますので簡単にまとめますが、この場合で言うと、要は『いらいらしたから』とか、『ヘタで恥ずかしいから』とかいう、自分(親)の【情動(感情)】から出た言葉は禁止令になりやすいんです。

早い話が、『いらいらしたから』とか『恥ずかしいから』とかの【自分(親)の為】の言葉が禁止令になるんです。

ところが、『危ないから』のように、【子供の為】に発した言葉は禁止令にならないんですね(この言葉は【対抗禁止令】と言います。もっともあまりに厳しすぎる場合は『ドライバー』と言って、悪い影響を及ぼしますが)。

「そうか~。でもこれってよく考えないと、子供の為に言ってるつもりで、実は自分の為に言ってることが有るかもしれませんね」

------えらいっ!
そうなんですよね。
だいたい人間って、『貴方の為に言うんだけど』って言う時は、結構、実は自分の為に言ってる場合が多いですからね。




では、これを実証した保健学の大津一義博士の調査結果を下記に挙げます。
この表は不適応行動(問題行動)をとるグループととらないグループにおいて、親から禁止令メッセージを受けた割合を示表しています。(数字は % )
問題行動をとる子供たちがとらない子供たちに比べ、「禁止令」のメッセージを多く受けていたことがわかります。

なお、グールディング夫妻の禁止令は、<>内のオレンジ色の言葉です。

(引用元「カウンセリング・トピック100」国分康孝編 誠信書房)


不適応行動無群 不適応行動有群
不登校 いじめ 喫煙 暴走
抑制的言語 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子 男子 女子
65人 52人 57人 90人 130人 155人 177人 85人 87人 47人
おまえが男だったらな
男(女)であるな
10.8 5.8 19.3 16.7 13.1 11.6 17.5 9.4 18.4 12.8
遊んでいる暇があったら勉強しろ
楽しむな
43.1 32.7 50.8 41.1 63.9 49.0 54.8 51.7 50.6 48.9
子供なんだからまだ無理だ
成長するな
21.5 25.0 35.1 40.0 33.9 40.6 32.8 50.6 34.5 57.4
おまえは肝心なところで失敗する
成功するな
4.6 7.7 15.8 11.2 14.8 12.9 13.1 11.7 16.0 13.0
忙しいから○○できない
実行するな
24.6 21.1 38.6 55.6 41.6 41.3 34.4 41.2 32.0 42.5
おまえはバカね、不器用ね
重要な人物になるな
15.4 21.2 31.6 42.2 36.9 41.9 37.2 43.6 35.6 46.8
自分の家はよそと違う
仲間入りするな
18.5 11.5 21.1 19.1 20.8 18.8 20.9 25.0 20.7 32.6
むやみに人を信用してはいけない
信用するな
13.8 9.6 12.3 16.9 10.7 14.9 14.1 16.7 17.2 28.2
体が弱いのだから無理をするな
健康であるな
6.2 3.8 5.3 13.5 2.3 9.7 2.8 7.2 1.1 8.7
親の言うことを黙って聞け
考えるな
10.7 11.5 21.1 30.0 21.5 31.6 22.0 38.8 28.7 42.6
泣く子は嫌い
感じるな
0 1.9 5.4 7.7 3.1 10.3 3.4 5.9 5.9 4.2
おまえなんかいなければよかった
生存するな
0 1.9 19.3 8.9 6.9 12.3 13.6 18.8 18.4 19.2





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子育てに活かせる知恵と知識 【学習の旬】
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食べ物には旬というものがありますね。
子育ても同じです。

例えば、集団コミュニケーションと言われているのがそうで、この複数の人とコミュニケーションを取る能力は、小学3年生くらいから数年間、一気に身についていくんです。

それまでは、例えばお母さんとの1対1の関係、つまり2者関係で暮らしているのですが、この時期から複数相手の3者関係への対応能力に目覚めていくんですね。

このとっても重要な時期を心理学ではギャング・エイジと呼んでいます(ギャングと言っても、映画に出てくる悪いやつらの集団ではありません。単に「集団」という意味としてとってください)。

高校 大学 社会人と進んでいったのはよいが、どうもグループや集団と上手くコミュニケーションが取れない と悩む人が、急速に増えていますが、その人たちは実はこのギャング・エイジの時期に、例えばファミコンなどのゲームをしたり自分の部屋で1人だけでいる事が多かったりしていた可能性が高いんです。

そして、この集団コミュニケーションの能力を身に付ける【旬】を逃すと、後々に身に付けようとしても、大変な苦労が伴います。

勉強もそうです。
『人よりも早く出来るようになること』が、全て良いわけではありません。
【旬】に合った教育や子育てが大事なんですね。



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子育てに活かせる知恵と知識 【依存】
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僕は毎週火曜日は、カウンセラーを目指す人達とお話(スーパービジョン)しているんですが、その時に【依存】について突っ込んだ質問を受けたので、ちょっとそれについて書いてみます。

依存症とか共依存とか、最近はよく依存という言葉を聞きますよね。

いつまでも結婚しないとか、中年になってもずっと親のスネをかじる子(?)というのは、確かに激増しています。
ややこしい恋愛関係にのめり込む若い人も確実に増えました。

この人たちは、確かに依存傾向が強いですし、またその場合は親のどちらかが依存傾向が強いこともわかっています。

そして、これらのおかげで、依存というのはとっても悪い事のようなイメージを抱いておられる方も増えたような気がします。

でも、依存というのは誰もがするし、その傾向は持っているんです。
問題なのは【過度の依存】なんですよね。

『依存』という言葉を『頼る』という表現に置き換えてみると、【誰もがする事】である というのがよく理解できるはずです。
(もちろん、厳密には両者の意味は異なってきますが、とりあえず話をわかりやすくする為に…ということで)

例えば、『信頼する』 という言葉は、良いイメージでしょ?

でも、これは『信じて・頼る』ということです。

だから『信じて頼ったら、イヤ!(>_<) と断られた』ときに、人は【裏切られた】 と大ショックを受けちゃうんですね。

これをちょっとわかりやく書いてみましょう。

【思うように行かない(自信を無くす=自分は頼りにならない)】
    ↓
【自分では何ともならないので人に頼る】←この時点で、もう凹んでいる
    ↓
【頼った相手に断られる(周囲や社会に対しても信頼できなくなる)】=凹む
    ↓
【自信もなく何も信じられない】
    ↓
【ますます思うようにいかない】


これで立派な悪循環の完成です。


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さて、では、だから『頼るのは悪いこと』か? と言われると、僕はそうでもないと思うんですね。

人生として考えると、まず子は親に頼ります。
そして成長し、夫(妻)は妻(夫)に頼ります。

最後は、老人は子供に頼ります。


この流れを全部否定してもしょうがないと僕は思うんです。
お互い頼り頼られることによって、楽しい暮らしが築くことができれば、それはそれでいいのではないでしょうか。

ただ問題は、冒頭にも書いたように【過度の依存】なんですよね。
これは依存される人の心を壊すのはおろか依存する人の心も壊していきます。
また、依存で苦しんでいる人は子どもの頃に本来頼っていい人(親)に頼る事ができず(許されず)、それを未完の思いとして親以外の人に求めている場合もあります。
この場合は根が深い問題です。

ところで、もう一つ考えなければいけないことは、『頼られたからって人は必ずそれに応えなければならないワケではない』 という【当たり前のこと】を、人間はついつい忘れてしまうんですよね。

『自分が頼った相手は、それに応えるべきだ』というのはおかしな考えだし、同様に『自分が頼られた場合は、必ずそれに応えなくてはならない』というのもおかしな考えです。

でも、ついつい我々は、このおかしな考え(イラショナル・ビリーフ)に巻き込まれる場合が多いんですね。
『依存』したりされたりして上手くいかなかったからといって、ずっと孤独の道を進むというのは、あまり良い人生とはいえません。
適度の依存は、『信頼』や『助け合い』につながることだってあります。

大事なのは結局、【過度】に陥らない【バランス】なのではないでしょうか。

『依存はいけない!』と子どもを叱るよりも、現実的な、そして過度にならない上手な依存の仕方を子どもに教えることができるとベストなんですけどね。


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子育てに活かせる知恵と知識 【子どもを怒ってしまう】
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【怒り】はなぜ発生するのでしょうか。

これは、【不満】が主な原因なんです。

では、【不満】はなぜ起こるのでしょう。


これは【思ったとおりにならない】からなんです。

つまり、人は『○○に対して怒る』というより、『自分の思ったとおりにならないから怒る』ということなんですね。

でも、大体、世の中は思ったとおりにはならないものです。
特に『人(子ども)』は…。

まずは、この流れを認知しておきましょう。

* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *

ところで、【怒った】ら何か良いことはあるでしょうか。

「だって、相手にもこっちが怒ってることをわからせなきゃいけないし」

------そうですね。僕もそう思います。
怒るべき時には怒れる人の方が健全だ、と思っているくらいです。
仏や聖人君子じゃないんだし…。

では、【怒り続けた】としたらどうですか?

「う~~ん、それはどうだろ。良いことがあるかな~」


------そこなんですよね。問題は。

【怒り】というのは【飲酒】に似てるんです。
たまに、パァ~っとやるのには良いのですが、継続すると却って体や心にダメージを与えるんですね。

酒飲みについて、こういう言葉があります。
『まずは人が酒を飲む。次に酒が酒を飲む。そして最後は酒が人を飲む』

【怒り】も同じです。【怒り】が【怒り】を呼び、最後は【怒り】がその本人の心をズタズタにするんです。

「じゃあ、良いことどころか、凄く悪いことじゃないですか。
思ったようにいかないワ、自分の怒りで自分の心がズタズタになるワ じゃ、丸損ですね」

------そこが大事です。『丸損』っていうのを思いっきり頭に叩き込んでおくことが重要なんです。

だから、何かがあって【怒り】が続いている時は、今言った流れを思い出してください。
例えば、子どもに今怒っているとしますね。
でも…。
『今、怒り続けている…ということは、何かが思うとおりにならなかったからだ。
    ↓
そして怒り続けるという事は【丸損】なんだ。
    ↓
では、何が思うとおりにならなかったのだろう。
    ↓
それは子どもが言うことを聞かない(テストが悪かった、片づけをしない等)から』


ここで、上記の
---------------------------------------------------
でも、大体、世の中は思ったとおりにはならないものです。
特に『人(子ども)』は…。
----------------------------------------------------
に進んでいくワケですね。

このへんまでくると、【怒り】のパワーは少し落ちてきているはずです。
もちろん納得はいかないかもしれません。
でも、『~~であるべき』とか『~~は理不尽』という怒りに、【丸損】という概念をぶつけてみましょう。

これを上手くやれるようになると、こう言えるようになるはずです。
『しょうがないヤツだなぁ~ (-_-;) 』

この言葉が、実は怒りをコントロールするオマジナイなんですね。

* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *

さて話は変わりますが、湿度が高かったり暑かったりすると、人はどうしてもイライラしてしまいます。

でも、不思議ですよね。
エアコンの効きが悪い!と事務所の中で怒っている人でも、海に行った時はもっと暑い中を平気で甲羅干しをしたりしているんです。

 寒い時も同じです。
『この寒い中をヤイヤイ言われても、体が動かんわ!』
とふてくされている人でも、もっと寒いスキー場ではニコニコと活発に動いていたりして…。
いかに人間が主観的かよくわかりますね。

さて、うまくいかない時のイライラなどを、まとめてストレスと呼んだりしますが、その中身は【怒り】である場合が殆どです。

そういう場合、ストレス解消として、その怒りをどこかにぶつけてしまいがちです。
でも、この方法では、実は本当の意味での解消がなかなかできません。

よくやってしまう一番悪い対処方法が、【誰か(何か)に当たる】という事です。
これは当たられた方も大変ですが、当たる方も「いい方法ではない」と大脳が判断するので、、最初の(脳の中心部で、情動を司る)大脳辺縁系の【怒り】に、【当たっている自分への怒り】がプラスされて、【怒りの自己増殖】を引き起こすケースが多いんです。

こうなると、自分にも周りにもマイナスのエネルギーを撒き散らしているようなもので、最悪のパターンとなってしまいます。

そこで、【おまじない その2】。

何かが上手くいかず、『自分の心に怒りが芽生えたな』と感じたら、「あ、怒ってる怒ってる」と第三者が自分を観たように、つぶやいてみましょう。

ここで、『何が原因か』、とか『何のせいで』、とか思ってはいけません。
余計に頭にきますから。
ただ、自分の心の状態を、客観的に説明する感じで、「あ、怒ってる怒ってる」です。

これで、思考の『立ち位置』が、感情的な辺縁系から、冷静な大脳の前頭葉へと移っていくんですね。

* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *

先程、怒りなどと思考とは同じ頭の中でも発生する場所が違うと書きました。
思考というのは、主に新しい脳と言われる大脳の前頭葉から発生し、怒りや悲しみは古い脳と言われる辺縁系などから発生します。

ところで、この古い脳というのは生存する為にとっても大事な場所なんですね。
例えば、危険を感じると『怒り』や『恐れ』を発生させ、その危険に素早く反応し身を守る指令を体の各部分にとばします。
つまり、すぐ逃げられるようにとか、すぐ闘えるようにするワケです。
だから、眼や耳からの情報は、この視床に特急便で届くようになっているんですね。

それに引き換え、思考というのは危急のモノではないので、情報は普通便で届きます。

このタイムラグが問題なんです。
思わず手が出ちゃったというのは、これが原因です。

前頭葉に普通便が届きじっくりと考える前に、辺縁系が特急便に反応して『殴れ』と手に指示を出しちゃった、という事なのです。

僕がよく『10秒数えてからなら、怒ってもいい』と言う理由はここに有ります。
特急便が辺縁系に届いてから10秒も経つと、さすがに普通便も前頭葉に届いて、それを【理性的】に判断します。
だから、それでもなお怒りが収まらない場合は、それは【怒ってもよい事】なんですね。

さて、もっとも大事な【おまじない】です。

『怒り』の原因の中で、もっとも厄介なのは【~べき主義】なんですね。
『~すべきである』『~であらねばならぬ』という【考え方(ビリーフ)】が、怒りを巻き起こすんです。

ですので、もし自分の心に【~べき主義】が発生したら、つまり『~すべきである』『~であらねばならぬ』という言い方をしそうになったら、是非この言葉に言い換えてください。

☆☆☆ 「~にこしたことはない」 ☆☆☆

これは、最高のおまじないです。
間違いなく、貴方も子供も家族も周りの人も、HAPPYな方向に変わっていきます!
怒りのコントロールには、絶対にお薦めの言葉ですよ。



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子育てに活かせる知恵と知識 【『国語』を伸ばす】
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幼稚園(保育園)、若しくは小学校低学年までのお子様がいる方へ。

国語がメチャ得意になる方法をお教えしますね。
天才、とまではいかなくても、偏差値70近く(レベルで言うと東大くらい)になるのも夢ではありません。

しかも、そんなに大変な努力や費用は要りません。
1日30分くらいの時間と、1カ月に1500円位の予算でOKです。

では、方法です。

まずはブックオフなどの中古図書店へ行って、なんでもいいから適当に5~6冊絵本を買ってきます。
(1冊100円ので充分です。)

そして、それを子供と一緒に読みます。

ここまでは、『もう、やってるよ』という方も多いでしょうね。
でも、これからが問題です。

適当な場所で、『麻美ちゃんは、これってどう思う?』 とか、『一郎君ならどうする?』 と尋ねるのです。

そして、子供がそれについて話したら、それを『う~~ん、そうかぁ。なるほど~』と聞くだけ(もちろん、自分が理解出来ないことは、聞き返してOKです)。

ただ、絶対に守っていただきたいルールは、子供が言ったことについて【評価をしないこと】。
特に【良い・悪い】の評価は厳禁です!


「たったそれだけ?」

------それだけです。


ここまでがメインですが、この後も簡単なフォローアップが要ります。
このあと、毎月15冊位の絵本を買っては一緒に読み、ゴチャゴチャと子供と喋っていくワケですが…。

今度は、途中で本をパタンと閉じ、子供に聞いてみましょう。

『さ~て、ここからどんなお話になるでしょう?』

例えば、かぐや姫で、彼女が3人の求婚者に難題を出しますよね。
その後のストーリーを子供に作ってもらうんです。
(この方法は発達心理学の第一人者、託摩武俊先生の本をヒントにして使わせていただいています)
別に、出来なければそれはそれでかまいません。

でも、もし出来たら大いに誉めてください。
そして、また先ほどと同じポイントから、『今度は別のお話を作ってみて?』とお願いしてみましょう。

これを、あせらずにじっくりと、色々な話でやってみましょう。

これが出来るようになれば、もう万々歳!
とりあえず、両親で『乾杯!』です。

さて、いよいよ締めの話となります。
今まで買った本で、再度読んだ本にシールを貼っていきます。
そして、ある程度期間を経てもシールが無い本は、片っ端から捨てていくのです。
これによって、子供と相性の良い本が残っていくことになりますね。
その傾向を把握して、今度はその流れに沿う本をじっくり選んで買っていくんですね。

これで、流れとしては完成です。

よく、『うちの子は、せっかく本を買ってあげても読まないんです』という悩みを聞きますが、これは、『子供の読みたい本を与えずに、親が読ませたい本を与える』からなんですね。

そうじゃなく、最初は多少手間がかかりますが、上記の方法を是非やってみてください。
一度流れが出来上がったら、あとは不思議なくらい上手くいきます。
そしてその子は、
【全然勉強しないのに何故かいつも国語でよい点を取る子】に育つんですね。


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子育てに活かせる知恵と知識 【子供の犯罪】
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未成年の子供が起こす事件が、よくマスコミを賑わしています。
ただ、マスコミの論調で気になる部分がかなり有るんですね。

まず、『普通の家庭の普通の子供』と書かれていますが、この『普通の家庭』というのは、どうやら『両親が揃った』という意味のようです。

別に深読みするわけではありませんが、裏を返すと『両親の揃っていない普通の家庭ではない子供ならいざしらず』というニュアンスで読者が無意識に感じたとしら、これは母子家庭などで頑張っている人達に対して大変無神経な話です。

次に、『純真でやさしい』はずの子供が何故殺傷などの残虐なことを? という感じの記事も多いのですが、人間は大人より子供の方が残酷なのです。
歳をとって仏様のような人でも、子供の頃には蛙や昆虫に対して、文にできないような残酷な事をした人だってあるでしょう。

障害を持った人に対しての言葉でも、子供は概して残酷な表現をします。
しかし、そのような子供も成長すると共に『思いやり』や、弱者に対して、相手の気持ちに立って考えるという事を知っていくのです。

さて現在の日本は外国と違って、かなり無宗教に近いと言ってよいでしょう。
『神』という観念がなければ、犯罪と呼ばれる行動に影響を与えるのは『損得』と『良心』が主になります。

犯罪心理学では『損得』を重視する理論もあります。
すなわち、その犯罪をして得られるモノ(気持ち)と、捕まるリスク及び捕まって損をするモノ(または気持ち)のウェイトで、発生率はある程度決まってくるというものです。(先般の飲酒運転に対する罰則強化を思い出してくださ
い。)

ところが、子供は、まだ子供であるが故に、この損得の概念が確立できていないんですね。
しかも今の彼らは、昔の子供たちが恐れたような怖い存在(親父、先生、おまわりさん)というものが昔ほどは有りません。

その上科学が進み、昔のような、親や年寄りに「悪い事をすると神様(閻魔様)が見ていて、どこかでバチがあたるよ」と非科学的な話で脅かされる事も無くなった為、子供たちは、それこそ社会的には立派に見える大人達でも持っているかどうか怪しいような『良心』だけがストッパーとなるわけです。

自分だけは正常で普通と思っている『大人』が多い中で、『普通の子供』が引起こす重大な犯罪事件は、増えていく可能性は高いでしょうね。




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子育てに活かせる知恵と知識 【劣等感、コンプレックス】
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劣等感って言うと、自分の『劣っている部分』についての悩み、と思ってしまいますよね。
でも、人は『何に比べて』、『どれだけ劣っている』か、つまり劣っていると判断する【基準】を、あまり考えていないんです。

例を挙げてみましょう。
アインシュタインより頭が悪いからといって、悩む人はいません。
横綱より相撲が弱くっても平気なはずです。

という事は、自分と比較する基準が高すぎる場合は、劣等感は生じません。
どちらかと言うと、周囲の自分と近いゾーンで比較しているはずです。
しかも、人はこの基準を『自分で設定』している場合が多いんですね。

考えてみると、結構おかしな話で悩んでいるんですよ。
自分で勝手にあやふやな基準を設定し、それよりも低いと【劣等感】、高いと【優越感】を感じて一喜一憂しているという事ですから。

基準をどこに設定いるのか?
設定したのは誰で、自分がその基準を適正と判断した根拠は何か?

これらをじっくりと考えてみると、『あれっ?』って思える部分が出てくるはずです。
一度考えてみてください。

勘違いって多いんですよ。
例えば学校で使う【偏差値】がそうです。
あれは、記憶力や計算能力を比較する基準であって、人間性とか信頼性とは全く関連が有りません。
なのに、偏差値を基準として他人を【信じる】人っているでしょ?

あれって100m競争で早い人から順に頭が良い って言ってるのと同じ事なんですよ。

そんなおかしな話なんかに巻き込まれて、劣等感なんか持ってしまったら悲劇ですものね。

 
さて、この基準というものに関してもう少し突っ込んで考えてみましょう。

人から批判されて、落ち込んで劣等感が生じてしまう時がありますよね。
例えば人から『君は自分勝手だ!』と言われて、<自分は勝手なのだから人に好かれない>という劣等感が生じたとします。

でも、本当にそうでしょうか?
ちょっと例を挙げてみますね。

【通らないワガママ】ばかり言う人は<自分勝手>と言われます。

では【通るワガママ】を言う人は?


これは<自由奔放>って言われるんですね。

次に…。

【許せないワガママ】を言うと<大人気ない>と言われます。

では【許せるワガママ】を言う人は?


これは<少年の心を持つ人>って言われるんです。


おわかりいただけましたか?

<自分は勝手なのだから人に好かれない>ではないんですね。

<好かれにくい言い方をしたから、勝手と言われる>んです。

つまり【貴方の性格】がいけないのではなく、【貴方の表現方法】や、勝手な思いをどこまで表現するかの【判断力】がイマイチなんです。
これらは【技術】の問題ですよね。
つまり上手な人を真似して、練習すれば上達する という事です。

よく世間では、『劣等感をバネにして頑張れ!』 と言われます。
でも、これって言うのは簡単だけど、実行するのは大変です。

ところが、『劣等感を分析』することはそんなに大変なことではありません。
凹んだときには、この方法がとってもお薦めです。




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子育てに活かせる知恵と知識 悩みの素 【比較】
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我々は、ついつい何においても【比較】をしてしまいます。
確かに、比較しないと決定できない事も多いし、比較そのものが悪いというものでもありません。

でも、子どもって大人よりも【比較】されることに【弱い】んですよね。

ですので、ここにちょっと禅の名僧、澤木興道老師の言葉を紹介します。
(もっとも、こんな風にはなかなか思えないですけどね)

 「屁ひとつだって、人と貸し借りできんやないか。
人人みな【自己】を生きねばならない。
お前とわしとどちらが器量がいいか悪いか・・そんなこと比べてみんかてええ。
(中略)
ケツの穴だからというて卑下せんでもいい。
足だからというてストライキやらんでもいい。
頭が一番エライというものでもない。
ヘソが元祖だというていばらんでもいい。
総理大臣が一番エライと思うておるからオカシイ。
目の代わりを鼻ではできぬ。
耳の代わりを口ではできぬ。
みな天上天下唯我独尊である
」  (「禅に聞け 澤木興道老師の言葉」櫛谷宗則編より引用)


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子育てに活かせる知恵と知識 【『言い訳』について】
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今回は『言い訳』についてです。

「言い訳ですか~。ウチの子ってよく言うんですよね~、言い訳を」

------そう言われる方って結構多いんです。
さて、ちょっと下記の状況を想像してください。

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小学4年生の太郎君はサッカーが好きで、今日も放課後にサッカーに行っています。
でも、時々夢中になりすぎて、家に帰ってくるのが遅くなり、最近新聞などで物騒な事件が続いていることもあり、お母さんは少し心配です。

「また今日もサッカーに夢中になってるのかしら?
6時半には晩ご飯だから、それまでに帰ってくるようにって、あれほど言っておいたのに」

もうすぐ7時になろうとする掛時計を見ながらお母さんはつぶやきました。
その時「ただいま~」と太郎君の声が…。

「もう! ただいま~じゃないでしょ! 今何時だと思ってるの?!6時半までには帰りなさいって、あれほど言ったでしょ! どうして遅くなったの?」

「だって~。6時過ぎに帰ろうとしたんだけど、田中君が…」

「もうっ! そうやってすぐに人のせいにしてっ! 田中君が何て言ったか知らないけど、そうやってすぐ言い訳をいう子は最低よ! まったくいつも言い訳ばっかり言って、お母さんは大嫌い!」

* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *

「なんか、よく有りそうな話ですね」

------ええ。思い当たる人も多いんじゃないでしょうか。
では、今度は下記の状況を想像したてください。


* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *

山田氏はとっても家庭思いのサラリーマンです。
今日も出勤前に奥さんから、「今日は(子供の)太郎の大好きな焼肉だから、みんなで一緒に食べようね!」と言われ、帰りにビールとジュースを買ってきてね、と頼まれました。

そして今日も無事に定時の5時を少し過ぎた5時半には自分の仕事を終え、退社しようと腰を上げたところ、少し離れた席で難しい顔をした課長が、「山田君。まさかもう帰ろうっていうんじゃないだろうね。営業の○○君達が一生懸命まだ廻っているというのに…」

課長はワンマンタイプだけど、確かにやり手なので、今後も会社の中ではどんどん地位が上がっていくだろうという噂の人物です。

その課長に睨まれて、今後のプロジェクトに加えてもらえないようになると、それはちょっとまずい… と山田氏は思い、また腰を下ろして明日やるはずの仕事にとりかかりました。

* ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ * ‥ *


------想像していただけましたか?

「ひょっとして、この2つって同じ内容の話ですか?」

------そういう事です。
最初の太郎君の話も、実は田中君というのが子供達の中での実力者で、彼に睨まれると今後のサッカーなどの遊びに加えてもらえないようになる可能性があったので、田中君の顔色を察して帰宅が遅れちゃったんですね。

「う~~ん、じゃあ、しょうがないですよね~。なぜそれを言わない……、あ! 言おうとしてたんですよね」

------ええ。
ところが逆に【人のせいにする】とか【いつも言い訳ばかり言う】というレッテルを貼られちゃったんですね。

子供って、自分でも『悪い』とか『申し訳ない』とか思っていた場合は、結構素直に指摘を受け入れるものなんです。

ただ、そうでない場合が問題です。

取り敢えず【言い訳】を言う場合も有りますが、聞く方には言い訳に聞こえても、実は上記のようなきちっとした理由の場合もあります。

しかも、このケースのように、その理由を言ったにも関わらず最後まで話すことも許されず、その上もっとひどいレッテルを貼られたとなると、子供の心には深い傷と親(大人)に対しての激しい不信感が残ります。

「なるほど~。確かにやってしまいそうな話ですね。それによく考えてみたら、自分が子供のころにもそういう事った有ったような気がします。でも、もしそういうふうにやってしまったとしたら、どうすればいいんですか?」

------いい質問です。
いくら親だって、間違いをする時はありますよね。

もし上記のように、よくわかっていないのに叱ってしまった時や、早とちりや間違えて叱ってしまった場合は、そのあとの子供の言動に必ず何かの兆候がでます。
その兆候に注意するのが大事です。

「どんな兆候が出るのでしょうか?」

------子供によって違いますが、口をもぐもぐさせるとか、涙目になっているとか、目を合わさないなどは注意信号ですね。

「兆候に気づいたら、どうすればいいんですか?」

------何より大事なのは、【しっかりと聞く】ことです。
例に挙げた山田氏は、きっと奥さんに理解してもらえるように遅くなった理由を話すでしょう。
でも、太郎君は子供なので、上手にお母さんに説明できるとは限りません。
だからこそ、親や大人は【しっかりと最後まで聞く】必要があります。

『買ってあげる』とか『してあげる』親はたくさんいますが、『聞いてあげる』親は、意外と少ないんですね。
是非、しっかりと最後まで聞いてあげてください。



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子育てに活かせる知恵と知識 【『いじめ』について】
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新聞では『子供のイジメ』が毎日のように記事になっていますが、別に大人でも『セクハラ』や『パワハラ』など、イジメと呼んでもいいような事が、あちらこちらで起きていますよね。

これらの事について、マスコミや識者は被害を受けた人に、『どうして早く誰かに言わないの?』と、よく述べていますが、この辺が【正義の味方】の何処か抜けているところなんですね。

まず第一に、いじめる人間は『あまり言えないタイプ』にターゲットを設定するんです。

これは痴漢のケースを考えれば、すぐわかります。
ちょっと触れただけで大声で非難されそうな雰囲気を持った女性を最初に狙う痴漢は、あまりいないはずです。
触っても騒ぎ立てないような女性を狙うのが普通でしょう。

だから、『どうして言わないの?』ではなく、『言えない性格タイプだからいじめられる』んですね。
順序が逆なんです。


もう1つ。

実は友人と飲み会が有った時、僕は何人かに『子供がいじめられたら、最悪の場合どうする?』と聞いてみました。

回答としては、
『引越しするかな~』(←持ち家もあり、地元で商売をしている男性)
『学校に行かなきゃいいだろう』
などが多かったのですが、実はここが大切なんです。

実際に引越しするかどうかは別として、大事なのは親がその【腹】を持っているか、つまり腹をくくれるかどうかを子供は敏感に覚っているんですね。

そして、『いざとなったら、親は引越しするくらいの腹で、自分の味方をしてくれる』という思いが子供の心に存在している場合は、いじめられても、それを乗り越えられるんです。

ところで、その話をしていてちょっと驚いたのは、『でも、オレは知らなかったんだけど、ウチの子もいじめられた事も有ったそうだぞ』という人が多かったこと。

彼らは比較的、子供と上手くコミュニケーションをとっている人達です。
でも、そういう彼ら(親)に対しても、子供は『いじめられている』という事は言わなかったワケです。

…如何に【いじめられている という事は言いにくい】かが理解できますね。

さて、もう1つの問題点です。

【正義の味方】の識者たちが前面に押し出すのは、『子供は清純で無垢で良い心の持ち主である』というイメージです。
でも、よく考えてみるとわかるのですが、子供の頃って例えば男の子だったら平気で虫やカエルを殺したりしますよね。

つまり人間の心の奥深くには、『残酷』な部分があるのです。
そして、人間は元々『自分勝手』なのです。

フロイトは人間の心の奥底の部分をイド(エス)と呼び、【快楽原則】で動くと考えました。
この快楽原則とは、簡単に言えば『やりたい事をやり、やりたくない事はやらない』ということです。

だけど、これでは社会の中では成り立たないだろう・・・という事で、人は心の中に自我(エゴ)という部分を持ち、そこの【現実原則】に沿って行動するという理論です(超簡単にまとめてしまいましたが…)。

さて、子供のうちは、どうしても快楽原則で動いてしまいます。
これは、しょうがないんですね。
だからこそ、【教育】が必要なのです。

先程、人の心には残酷な部分が有る、と書きました。
この残酷な部分を『やりたいようにやる』快楽原則で出してしまうのが子供なんです。
根が深い話ですね。

『学校からイジメをなくそう』なんて簡単に言える問題ではないんです。
人間の本質の暗い部分の話なんですから、簡単になくなるワケがないんです。

だからそうではなく、まずは『イジメに早く気が付くようにするシステム』が必要ですし、『気が付いたら、一刻も早く軽い段階で手を打つシステム』が大事なんですね。
これなら、今すぐにでも取り掛かれますから。

ところが現実は、校長先生とかが問題を見て見ぬふりをしたり、手を打たなかったり、隠したり先延ばししているケースがありました。

これって、要はその校長先生が『やりたくないことはやらない』という【快楽原則】で動いているんですね。
こっちの方がもっと根が深い問題なんですけど…。



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子育てに活かせる知恵と知識 【触感はとても大事!】
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五感という言葉が有りますね。
これは仏教では『色、声、香、味、触』と考えられ、それに対応する器官として『眼、耳、鼻、舌、身』が挙げられました。

NLPというコーチングで使われる理論も、この中の『眼、耳、身』を重要と考えています。
さて、この中の『身』、つまり触感ですが、これについてアメリカのハーローという心理学者が重要な実験を行いました。

彼は赤毛ザルの子供に対し、柔らかい布で作った『クロスマザー』と、針金で作った『ワイヤーマザー』を与えたのです。

この2つの人形を同じようにミルクを出るような構造にした時、赤毛ザルの子供はみな、肌触りのよいクロスマザーに寄り付き愛着を示したのは、実験者の想像どおりでした。

しかし、ワイヤーマザーにだけミルクの出る構造にしたら…? 小猿は、確かにミルクを飲む時はワイヤーマザーに寄り付きます。 でも、何かで脅された時などは、ミルクの出ないクロスマザーの元に寄り添ったのです。
つまり触感というのは愛着欲求において、とても重要な要素だったのですね。
ここまでは有名な話なのですが、実はこの話には『その後』が有るんです。
実験を続けていくうちに、ハーローは大変ショッキングな事に気付きました。
それは、これらのクロスマザーに育てられた子猿は、発情期がきても性的不能だったこと。

本当(無機物ではない本当の猿)のお母さんとの関わり合いがなかった猿は、仲間、友、恋人という関係作りに重大な欠陥が生じてしまったんですね。

最近、性的不能の若者が急速に増えています。
もしかしたら、子供の頃、殆どの時間を生き物ではないゲーム機器やネットとかの環境で育ったのかもしれませんね。



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子育てに活かせる知恵と知識 【記憶法】
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今回は『記憶』についてです。

実は僕は記憶力がとっても劣っているんです。
だから、『なかなか覚えられない』って悩んでいる子どもを見ると、ホントにその気持ちがわかります。

でも、日本の学校の試験の内容は、実は『記憶』がかなりのウェイトを占めているんですね。
そこで、誰でもできる簡単な、しかし重要な記憶法について書きます。

よく、記憶力に自信の無い人は、『覚えられない』って言いますよね。
でも、実は『覚え方が悪い』場合が多いんです。

日頃のことは覚えられなくても、大事な事を覚える方法はあるんです。

それは【イメージを作り、関連させること】。

『語呂合わせ』が、その典型的な例ですね。
数学の√の問題で、『富士山麓にオウム鳴く』という覚え方がそれです。

では、例を挙げてみましょう。

1月は睦月、2月は如月 といいます。
この覚え方をやってみましょう。
睦月(ムツキ)、如月(キサラギ)、と続いていく頭の文字を全て並べると、
『ム キ ヤ、ウ、サ、ミ、フ、ハ、ナ、カ、シ、シ』
となりますね。

まず、これで文を作ります。例えば
『向き合う 寒い冬は、なんかシンシンとしている』。
(ムキヤウ サミフハ ナカ シ シ)
次にこの文から、写真のようなイメージを作ります。
ここでのポイントは、その写真の中に自分が居るということです。
すごく寒そうな静かな部屋で、自分が誰かと向き合っているというイメージ画像ですね。

これで完成です。
言葉の頭の字がわかれば(例えば長月のナ)、あとは意外と簡単に思い出すものなんですね。
ハだと葉月 という具合に…。
あとは3日後、1週間後、1カ月後に思い出すようにすれば、たぶん一生忘れない筈です。

このパターンとしては、旧日本陸軍中野学校の記憶法などが有りますが、大事なのは【イメージと関連させること】。
コツを覚えれば、『記憶力が悪くても、一旦覚えたらなかなか忘れない人』になれるはずです。

このイメージ法以外にも、民主党や自民党で活躍していた鳩山兄弟が東大合格の為に考えた方法などもありますので、いろいろと試してみてはいかがでしょうか。



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子育てに活かせる知恵と知識 【親の『ゆとり』】
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子育てにおいて親の『ゆとり』は大事ですよね。

でも、『ゆとり』というのは不思議なものです。
「ゆとりを持て!」と言われて、「はい!わかりました。今から持ちます」とできるものではありません。

そんなに簡単にもてるモノではないんですね。

実は、これは【はず】という言葉がキーワードなんです。
『~である【はず】だ。』とか『こんな【はず】ではない』という、この【はず】に問題が有るのです。

簡単に言うと、『こうあるべきである。』と感じている物事が、そうでない場合に起こる思いが、『ゆとり』を無くしているんですね。

困ったことですね。
つまり、真面目で努力家で、前向きな人ほど『ゆとり』が無くなってしまうということになりますから。

さて、もう一つ問題が有ります。

ひょっとしたら、心の奥底に『楽(ラク)をするのは良くない事である』というスキーマ(認知の枠組み思い込み)が潜んでいませんか?

『楽をする=怠ける』というイメージが潜んでいませんか?

『楽(らく)』というのは『楽しむ』ということと深く関係しています。

このあたりが問題なんです。
これらを自分でじっくりと見直してみると、何かに気付くと思います。
是非、一度考えてみてください。




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子育てに活かせる知恵と知識 【「お手伝い」が大事】
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今、子どもが家事をお手伝いする時間というのは、平均で1日数分だそうですね。
確かに昔と違って、今は電気製品などの進化のおかげで、子どもが手伝う家事自体が減っているのは事実ですが…。

さて、性格心理学の第一人者である託摩博士は、お手伝いをする時間とその子の頭脳や人格の発達には、相関関係が有るのではないかと仰ってます。
頭脳や人格が優れた人を対象に調査すると、子供の頃に『お手伝い』をよくしたケースが多いらしいんですね。

「よしっ! それなら早速、ウチの子にもさせよう!」

------ちょっと待ってください。
大事な問題が有るんです。
【良い子】を押し付けたらまずいんです。

『お手伝いする子』イコール『良い子』という訳ではないんですね。
ここで間違って『良い子』を押し付けてしまうと、かえって逆効果になる場合が有ります。

そうではなく、『お手伝い』というのは家族という共同体の中で、自分もできることをやる ということなんですね。
【良い・悪い】の問題ではないんです。

家事という、共同体の中での『やらねばならぬ事』に対して、【回避】せず参加していく事がその子にとって素晴らしい財産(能力)となっていく という事でしょう。



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子育てに活かせる知恵と知識 【アパシー症候群】
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随分前の話ですが、あるお母さんから『息子が就職しないのだが』というお電話をいただきました。
ただ、話をしているうちに、『なんかおかしいな』と感じ、息子さんの歳を聞いたら、これが50歳台なんですね。

このお母さんの長年の苦労を思うと、もう何も言えませんでした。

さて、無気力で引きこもる症状をアパシーと呼んでいるのですが、以前は大学生もしくはその前後の年齢が大半を占めていました。
しかし、最近は年齢層が広がり、下は小学生、上は無制限となっていると言われています。

若いうちは、いろいろな対処法でかなり効果が出ますが、年齢が上がるほど難しくなり、打つ手の無いケースも出てきます。
(年齢が上がると、本人がカウンセリング等を強硬に拒否する為、会うこともできないんですね)

そして問題は、この人たちは発症する前は『よい子』や『手のかからない子』である場合が多い、という事なんです。
頭の良い子も比較的多いんですね。

そこへもってきて、スマホやネットの広がりが問題をますますややこしくしています。
スマホやタブレットのおかげで、ひきこもりやすくなったということなんですね。

そして今度はスマホ・ネット依存となってしまい、認知能力の低下や攻撃性が顕著となり、もう家族では何ともならなくなったという例も激増しています。

心の病気は、育った環境がかなり関係します。
精神病としては一番有名な統合失調症でも、遺伝だけではなく、やはり育った環境がかなり影響するのでは、と言われています。
(発症率は約100人に1人 思春期頃に発症する場合が多い)

うつ病に至っては低年齢化が進み、中学生においても全然珍しくなくなってきました。
パーソナリティ障害の若者も、増え続けていると言われています。

ネット・スマホ依存はWHOにおいて、【精神障害】に認定される事態となってしまいました。
ネット・スマホ依存症について詳しくは、ここをクリック
【心の健康】は、失うととても大変な結果を引き起こすのに、何故か日頃は軽視されているんですね。



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子育てに活かせる知恵と知識 【無力感の学習】
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ウチの子は、いくら言ってもやる気を起こさない…。
そんな悩みを持った方は、【学習された無力感】に注意してくださいね。
セリグマンというペンシルベニア大学院の院生は、犬に電気ショックを与える実験を続けるうちに、その犬達の中にまったく反応をしない犬がいることに気が付きました。
抵抗もせずに、ただひたすら電気ショックに耐えている犬を見て、彼はある事を思い付き、次のような実験をしたのです。

まず、犬を3つのグループに分け、1つ目のAグループはレバーを鼻で押すと電気ショックを止められる箱に入れ、2つ目のBグループは電気ショックを止める手だてが無い箱に入れました。
3番目のCグループは、電気ショックを受けない箱です。

各グループの犬はこれらの箱に入れられ、AとBのグループの犬は電気ショックを与えられたのですが、予想どおりAグループの犬は電気ショックを与えられると鼻でレバーを押し、ショックを回避したのですが、Bグループは為す術も無く、ただ苦痛に耐えるだけでした。

翌日セリグマンは、今度は真ん中に低い柵がある箱に昨日の犬をいれました。
犬はその柵で仕切られた片側に入れられ、電気ショックを与えられたのです。
柵は低いので、それを飛び越えて柵の反対側に行けば、犬は電気ショックから逃れることができます。

さて、その結果、犬がどのような行動をとったかというと、Aグループの『鼻でレバーを押し、電気ショックを自分でコントロールした犬』は、その柵を飛び越えて、電気ショックを回避しました。
前日、電気ショックを受けなかったCグループの犬も同様です。
ところが、Bグループの『電気ショックに対して為す術が無かった犬』は、ショックを受けても、そのままうずくまって哀れな声を出すだけだったのです。

つまり、Bグループの犬は【無力ということを学習した】のです。
それにより、『コントロールできる』という認知の枠組みが、『動いても何も変わらない』という枠組みに塗り替えられてしまったのです。

この【学習された無力感】というセリグマンの理論は、その後沢山の心理学者の研究により、人間にも当てはまることがわかりました。

このようになった場合、怒ろうがおだてようが、無駄なんですね。
『やる気が起きない子供』なのではなく、『やる気が起きないようにさせられてしまった子供』なのかもしれませんから。



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子育てに活かせる知恵と知識 【能力が劣っている訳ではない!】
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受験生を持つ親はハラハラドキドキですよね。
僕のところにも相談が山ほど来ますが、もう少し早ければ何とかなったのに、というケースが結構あるんですよね。

天才教育心理学者ピアジェの言を持ち出すまでもなく、『能力が劣るのではなく、教えられ方がマッチしなかったから、その学問が理解出来ない』という子どもが如何に多いか…。

例えば、最初の頃は算数が出来たのに、段々と失速していく女の子は結構多いんですね。

これは、その子が算数や物理系の理科を『記憶力』でこなしていっている事に問題が有るんです。

根本をしっかり理解しないまま、記憶力でパターンとして問題を覚え、パターンに合った解答を記憶から引っ張り出して対応していく為、パターンがどんどん増えたりちょっと設問をひねられたりすると、そこでお手上げになっちゃうんですね。

例えば、『躓き』でよく有る話では『分数での割り算』です。

6÷1/3=  という設問で、いきなり先生から
『分数で割る時は分母と分子をさかさまにして、× に変える』
と教わる場合が有るそうです。

6×3/1(つまり3)=18 と変えれば良い というワケですね。

確かにその通りですが、これを深く考えずに、単に『記憶だけして、先に進んでいく』場合に、【後に失速する子】が生まれていきます。

ちょっと、割り算を図で考えてみましょうか。



6個のマスが有ります。
さて、6÷2は?

『2で分ける』という考え方が有ります。
その場合は真中の横線で分ければわかり易いですよね。
そうすると、真ん中の横線の上と下には3つずつの四角があるということから、6を2で割れば答えは3となります。

ところがこの図を見ていると、もう一つ答えが出てくる考え方が有ります。
『6の中に2が幾つあるか?』

実はこれでも答えが出てくるんですね。
この場合は、縦2つずつの組が3つあるから、これも答えは3となります。

さて、では6÷1/3は?

『3分の1で分ける』 
この考えが難しいんです。
実生活では『3分の1で分ける』ことが無いのですから。

では『6の中に1/3が幾つあるか?』
これはわかりますよね。
上の絵の中にの上段左側のマスに1/3の大きさを作ったのが下図です。



この大きさ、つまり1/3のマスは6の中に18個有りますよね。
そして答えは18です。



ここまで子どもと一緒にやると、その子は『分数での割り算』をキチッとイメージできるようになります。
この場合で言うと、「1」よりも小さい数で割ると、答えはかえって大きくなるんだ ということがイメージできるワケです。
また、一緒に考えることによって『わからない事はそのままにせずに聞く』という大事さも知ります。
そして、『頭の中で考えるとアヤフヤになることでも、図にしてみると、きちっとイメージできる』ことも学びます。

このような方法で学んだ子は、『分数で割る時は分母と分子をさかさまにして、× に変えるんだよ』とだけ言われて、それを丸覚えしただけの子とは、将来において雲泥の差の【素晴らしい能力】を持つんですね。

この話はとっても長くなってしまうので、ここで終わりますが、子どもがテストで悪い点を取った時は思い出してください。
『能力が劣るのではなく、教えられ方がマッチしなかったから、その学問が理解出来ない』という事を…。



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子育てに活かせる知恵と知識 【子どものうつ病】
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昔は『子どもは鬱にならない』などと言われていましたが、最近はかなり増えているようですね。
もっとも、子どものうつ病は、大人よりも表面化しにくく、周囲も気付かない場合が多いので、発見率が上がってきたのかもしれませんが。

ちょっと前になりますが、北海道大学による約2万人の小中学生に対する調査では、小学生1.6%、中学生4.6% トータルで2.6%がうつ病と推定されています。(傳田健三博士)
また、北海道大学の研究チームの小中学生3300人を対象とした調査では、小学生の8%、中学生の23%に抑うつ症状が確認されました。

子どものうつ病の研究が進んでいるアメリカのデータでは、少し古いのですが1998年で300~600万人の子供がうつ状態と想定されています。
そして毎年2000人の子供が自殺しているのです。
アーカイブス・オブ・ジェネラル・サイカイアトリーに掲載された全米保健統計センターの研究報告では、躁うつ病だと診断される米国の子供の数が、1994年から2003年までの10年間に40倍の80万人に急増したことがわかりました。

こうしてかなりの数のこども達が、うつ病またはその予備軍として苦しんでいるのですが、意外と親や教師がその事実に気付いていないことも多いのです。

私たち(NPO日本次世代育成支援協会)が行っている、《子ども達対象の無料メール・カウンセリング》には、沢山の相談が寄せられますが、うつ病を疑われる子供達の殆どは、親や先生に症状を相談していないのです。

抑うつ症状があるのに、何も手を打たないでいると『うつ病』に移行してしまう場合も多く、またうつ病は『くせ』になってしまうこともよくあるので、注意と早めの対策が大事ですね。


小児うつ病の診断基準として、A・ワインバーグらは次のような項目を挙げています。

・子どもが不幸な気分と自己を過小評価する傾向の両方。
・次のうちの2つ以上の症状
 1 攻撃的行動
 2 睡眠障害
 3 人と交わることへの欲求の減少
 4 学校への態度の変化
 5 学業成績の低下
 6 身体的な訴え
 7 いつもの活気の消失
 8 異常な食欲あるいは体重の変化

また、これらの症状はいつもと違っていて、少なくとも1カ月以上続いていなくてはならない。(出典 子どものうつ病 D・マックニュー他)


さて、子どもがうつ状態になる原因について考えてみましょう。

まず、考えられるのは【何かを失う】ことでしょう。
ここでパッと頭に浮かぶのは『親の離婚』です。

もちろんこれは、子どもにとってとても大きな出来事でしょう。
でも、だからと言ってすぐに母子家庭や父子家庭の方々が落ち込む必要は有りません。
ここに大変すぐれた論文が有ります。

京都教育大学紀要 No110-2007
「家族関係と児童の抑うつ・不安感に関する研究
-子どもの認知する家族関係」内田利弘・藤森崇志著より一部抜粋

「今回の調査においては、父子・母子家庭に特有とされるような抑うつ・不 安の高さは見られなかった。
それどころか、抑うつ得点に関しては両親がいる家庭の、非バランス群よりも低い結果が得られた。
調査に使用した尺度による影響も考えられるが、父子・母子家庭の子どもの精神的健康性ひいては強さが示されたように考える。
抑うつ状態に関しては、子どもが自分の中に父母の別離を消化できていなければ、抑うつ状態を誘因することも考えられるが、今回の調査においては子どもの中に現在の親子関係が強く内在化していることから、抑うつへの耐性があるのではないかということが推察される」

つまり、離婚してもその後の流れさえうまく整えれば、子どもはうつ病になるどころか、かえって耐性を付けて精神的健康性や強さを身につけるということなんですね。


では、他に【何かを失う】と言えば…。

愛するものの死、というのがありますね。
肉親、親しい友人、ペット、いろいろ有ります。

他にも『モノ』が考えられます。
例えば、長年住んだ家がそうです。
引越しでうつになってしまう女性は意外と多いのですが、子どもも同じです。

『習慣』というのも有ります。
今迄、お母さんが一緒に寝てくれていたのに、或る日突然一人で寝ることを強要されてしまい、うつ状態になる子どもは以外と多いんです。

『プライド』を失い、うつ状態になる子どももいます。
甘やかされて、褒められまくってきた子どもが、或る日突然学校や社会で見くびられたり不必要な扱いを受ける、または期待に応えることができなかったりすると、うつ状態になってしまう場合があります。
(これと似た例ですが、親や先生の期待が大きすぎる場合も、うつ状態に陥ってしまう場合もあります)

中には、実はその子はアスペルガー症候群や、AD/HDであったりして、その為に周囲とうまくコミュニケーションが取れずにうつになってしまったというケースもあります。

また中学生や高校生では、友人との人間関係がうまくいかず、うつになる場合も多く見られます。

他にもいろいろと有るとは思いますが、とりあえず原因探しはこの辺にして、対処方法に移りましょう。

どうすればよいのか。

これはやはり、周囲の『話を聴き、理解をすること』が一番大事です。
また、子どもに対しても認知療法や論理療法は効果があります。
家族療法(短期療法)も試してみる価値有りです。

まずは医療機関や信頼できるカウンセラーに相談してみましょう。


また、うつ状態になりやすい子どもは、やはり親もうつになりやすい思考の枠組みを持っている場合が多いようです。



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子育てに活かせる知恵と知識 【『!』と『?』が大事】
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褒める時には【共感すること】がとっても大事です。

そしてその共感を表す際に意識するとよいのが実は『!』と『?』なんです。
例えば『凄いね~!』もそうだし、『やったね!』『偉いな~!』などがいい例ですね。

つまり、子どもの『自慢!』に対して『!』で返すということです(もちろん、子どもが自慢していなくても、『!』を使って褒めるのはとってもいいことです)。

では、『?』は?

『?』もとっても大切なんです。
例えば、「どうして嘘をついたらいけないの?」と子どもに聞かれた時、「どうしてだと思う?」と聞き返してみてください。
ちなみに発達心理学によると、子どもは7~8歳まで『嘘』の意味がわかりません。
ただ『言ってはいけない』と言われているだけなので、その年頃までは『嘘』と『悪口』の区別がつかないのです。

そんなことから、子どもの思考は発達していくんですね。

また、『?』は相手に関心を持っているかどうかのバロメーターとなります。
そして子どもは自分に関心を持ってもらうことが、とってもうれしいのです。
例えば、「おや? 今日はゲームをやらないの?」がそうですね。
もっともこれは、子どもだけではなく大人も一緒です。
美容院に行っても気付かない夫を持った奥さんは、是非この文を夫に見せてあげてください。

但し、注意が必要なのは、非難する(責める)時に使う『?』です。

例えば、『どうしてこんな事をしたの?』とか『部屋を片付けたの?』など、本来は謝罪を求めたり、責めたりする意味の言葉を疑問文で使うと、子どもの心は歪んでいってしまいます。

【共感】と【関心】、これが子どもの心にとって一番のご馳走なんですね。



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子育てに活かせる知恵と知識 【褒め方】
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子育てにおいて、「褒めることが大事」とよく言われますね。

でも、子どもの頃によく褒められたのに『うつ』になってしまう若者は沢山います。
これは、どういう事でしょう。

実は、ただ褒めればよいというものではないんですね。
褒め言葉の中に【評価】の要素が強いと、悪影響を及ぼす場合があるのです。
今回は、これをちょっとご説明します。


子どもの心には『快楽原則』というもの、つまり『快い』『不快である』という感覚を大事にしている部分があります。
ここのパーツが、『褒められる』と嬉しいと感じるんですね。

ところで、子どもの心の中には『モニター機能』という部分もあります。
ここは、『親から愛されるには?』とか『見捨てられないようになるには?』というチェックを無意識のうちに行っている部分です。

問題はここです!

例えば、子どもが自分でも満足する絵を描いたとしますね。
それを自慢げに見せに来た子どもに対し、「へぇ~ 凄いね~!」と褒めるのは、とってもOKです。

でも、この時は褒めずに、それが後日たまたま何かの賞を取ったとして、その時に、「へぇ~ 賞をとって凄いね~!」という【評価】の要素が強い褒め方をすると…。

そうです。
そういうケースが続くと、その子は【評価された時だけ I am OK 】という枠組みが心の中にできてしまうんですね。

1度や2度の挫折で、もう何もかも諦めてしまったり、常に他人(世間)の評価を気にして神経質になってしまったりする人は、心の奥深くにこの枠組みフレーム)を持っている人が多いんです。


では、どう褒めたらいいのか?

これはいろいろな『褒め方』があるのですが、全てを書くわけにもいかないので大事な事を3つ書きます。

・共感すること
・【優・劣】にこだわらないこと
・【良い・悪い】を中心にはおかないこと

これを是非、心にとめておいてください。
子供にとって必要なのは『【存在】を褒められること』なのですから。



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子育てに活かせる知恵と知識 【親の【枠組み】が重要!】
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我々は、『事実』や『常識』に基づいて、『普通』に言っているつもりなのに、知らず知らずに子供に大変な影響を与えている場合があります。

実は我々は無意識のうちに、認知を『自分の枠組み』に合わせている場合が多いんですね。
つまり、『事実』や『常識』や『普通』って、あまり当てに出来ないんです。


さて、性格心理学においても第一人者である詫摩武俊先生は、著書「性格心理学への招待」においてこのように述べられています。

【人は対象に好意を持っているかいないかで、同じ事柄を違う言葉で言っている】


下記がその例です。
左が好意を持っている人に対する言葉。
そして右側は好意を持っていない人が、同じ行為をした時に言う言葉です。
(以下「性格心理学への招待」より引用)


 「意志が強い」       →  「頑固」

 「さっぱりしている」    →  「単純」

 「積極的な」        →  「あつかましい」

 「世話好き」        →  「押し付けがましい」

 「社交的」         →  「軽薄」

 「粘り強い」        →  「執念深い」

 「上品な」         →  「気障な」

 「孤高を保っている」    →  「偏屈な」

 「柔軟な考え」       →  「信念が無い」

 「実行にとりかかるのが速い」→  「軽率な」

 「責任感が強い」      →  「ものごとを厳しく追及する」


もし、子供がこのような言葉を、重要だと感じている人(親、兄弟、先生など)に言われ続けたとしたら…。

将来において大変な違いが出てきますよね。

『もう、劣等感とかで影響が出ちゃってるよ~』 と思われた方は、至急リフレーミングをした方がいいですよ。



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子育てに活かせる知恵と知識 【認知行動療法】
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まず最初にスキーマというものからお話しましょう。
認知療法は『スキーマ』というものを、とても重要視しています。
これは、その人が生まれてから今迄に身につけた『思考の枠組み』の事で、例えば『信念』のような感じと考えるとわかりやすいと思います。
そして、認知療法でいう自動思考というのは、この『その人のスキーマ』から発せられる心のつぶやきのようなものを言います。

ちょっと例を挙げてみましょうか。

A君は今週の土曜日、前々から付き合いたいと思っている、今は単なる友達のB子さんを映画に誘おうと思い、メールを出しました。

するとB子さんから、こんな返信が…。

『今度の土曜日はちょっと他の友達から食事に誘われているからごめんね。来週ならOKだよ』

さて貴方がA君なら、この返信メールを見た瞬間、どのような【感情】が起きるでしょうか?

…ガックリします?

…「やった~!」 と喜びます?

…それとも?

ここで、まず第一の問題は、この返信メールの文のどこに重きを置いて受け取るか、という事です。
『他の友達から食事に誘われているから、ごめんね』にウェイトを置いて受け取った人は、「あかん (T_T)」とガックリするでしょうし、『来週ならOKだよ』 にウェイトを置いて受け取った人は「やった~!」となるでしょう。

この【受け取り方】こそが、【その人のスキーマ】なんです。
そして「あかん (T_T)」という心のつぶやきを自動思考と言うのです。
受け取ったのは同じ言葉なのに、人によって受け取り方が違い、しかもその後の行動に影響を及ぼすんですね。

例えば、『他の友達から食事に誘われているから』という『他の友達』を、他の男性と思い込んだりしてしまい、暗くなってしまったりする場合もあるでしょう。
そして、そういうネガティヴな考えは、やがて『やっぱり彼女と恋人関係になるなんて、無理だったんだ』と進んでいくかもしれません。

まぁ、そこまでは無いだろうとは思いますが、ここまで極端ではないにしろ、意外と人間が悪循環にはまる時って、こういうのが発端だったりするんですね。

さて、この咄嗟に浮かぶ【自動思考】、もしくは【スキーマ】を検証しようというのが、認知療法です。
つまり、
【出来事】 → 【認知】 → 【感情、行動】
という流れの【認知】の部分が適正かどうかをチェックするという事です。

上記の例だと、
【返信メール】 → 【認知】 → 【ガックリする】
という流れの中で、返信メールを見て咄嗟に浮かんだ心の思いが適正かどうか、という事ですね。

この場合、ガックリしたというのは、A君のデートの申し出は『断られた』と認知したということでしょう。
でも、これは明らかに適正な認知とは言えません。

例えば、B子さんの友達は『女性の親友』で、しかも食事の約束はかなり前にしてあり、レストランの予約も取っていたとしたら…。
A君の突然の土曜日の誘いは断るのが当たり前ですよね。
その場合は返ってA君に対し、とても好意的に書かれた文となってしまいます。
その辺の詳しいところはB子さんしか知らず、A君が勝手にガックリする事は百害有って一利無しですよね。

このように人間は『言葉(刺激)』を、それぞれその人独自のフレーム(スキーマ)で受け取り、そして【自動思考】を経た後に【感情、行動】へと移っていきます。

だから、ひょっとしたら我々は
『勝手に受け取り』
『勝手に思いを浮かべ』
『勝手に辛い感情を抱き』
『勝手に悲しい思い出をつくっている』
かもしれないのです。

認知療法や論理療法では、悩みを色々な方法を使って対処しようとしますが、一番のポイントは、この最初の段階の【咄嗟に浮かぶ思い】のチェックです。
でも、この咄嗟に浮かぶ思いが歪んでいた場合は、スキーマも歪んでいる場合が殆どです。
という事は、適正ではない【思い込み】をするスキーマ、つまり【クセ】が問題なんですね。

この【クセ】の代表的なものに
~べき主義
 (~すべき ~であらねばならぬ)
完全主義
 (物事をオール・オア・ナッシングで考えてしまっていないか)
過度の一般化
 (一つの事を全てにあてはめる「いつも」「みんな」等)
などがあります。

これらに【ツッコミ】を入れ、合理的ではないスキーマを修正すれば、その後に起こる感情や行動も良い方に変化していきます。

もっとも実際には、「頭ではわかっても、なかなかねぇ」という場合が多いので、認知だけではなく行動にも変化をさせようと宿題を出していく場合も多いんですね。
慣れ親しんだ習慣を変えるというのは、本当に大変ですから。



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子育てに活かせる知恵と知識 【効率よく】
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【効率よく】という言葉を、教育の現場でもよく聞きます。
もちろん、物事を効率よくするのは大事なことです。

でも、すべて効率ばかりを考えると、【人の持つ可能性】をつぶしてしまう場合があるんですね。


例えば子供に『おはじき』与えるとします。

「わぁ~っ なになに、これ?」
「これはね、おはじきって言って、こうやって遊ぶのよ」(と、はじき方を教える)

こうして子供は即座に使い方を覚え、その教えられた遊び方で遊んでいきます。

 でも、こう答えたらどうでしょう。

「わぁ~っ なになに、これ?」
「なんだろうね」

すると、例えば子供はおはじきをいかに高く積み上げられるかを競い合うかもしれません。
また、独自の並べ方をチャレンジするかもしれません。

そして、時間はかかりますが、いつかは『はじく』遊びも見つけ出します。

その時、子供は「はじく」以外にもいろいろな発見をしていることでしょう。

創造力やユニークなアイデア、そして個性というのは、こうやってできていくんですね。

ただ、困ったことに最近のオモチャは一つの使い方しか出来ないものが多く、枠の中での想像力しか育ちません。
例えばフアミコンのDVDはファミコンでしか使えません。
あれでメンコ(関西ではベッタンとも言う)をしようという子供がいたら、とても頼もしいのですが…。


もっとも子供達だけではなく、働いている若者も同じような扱いを受けています。
マニュアル一辺倒で人間性よりも効率!という企業がいかに多いことか…。

ちょっと前まで、某中古書店ではスタッフが入ってきた客とは目を合わせずに、整理している本棚に向かって
「いらっしゃいませぇ!!こんにちわぁ!!」
と叫んでいました。

その中古書店のマニュアルでは、『かえって客に失礼にならないのかな?』と【考える】こと、そして【では、どうしたらいいんだろう?】と進歩する可能性を奪っているとしか思えませんでした。

優れた彫刻家は、木(材料)を見るとその中に潜んでいるモノが見え、それを形に現すといいます。

また、素晴らしい料理人は材料を見ると、それが一番生かされる料理法が頭に浮かんでくるそうです。

こういう人達は、効率よく最短距離をわき目も振らず進ませることが多い現代の教育では、だんだんお目にかかれなくなっていくのでしょうね。



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子育てに活かせる知恵と知識 【「知性」と「創造」】
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教育において、よく『知性』と『創造』が大事! と言われますよね。

では、その『知性』と『創造』という力をどのようにして育てていくのか…。

実は、このあたりが問題なんですね。
我々はこの『知性』などのような漠然とした概念や言葉を、あまりにも簡単に使ってしまう為、その実現の困難さの理解や困難を乗り越える方法を考えることに対して素通りしていることが多いんです。

例えば、心理カウンセリングの専門学校などでは、心理カウンセラーは『受容』と『共感』と『純粋さ』を持ってクライアントに接しなければいけない、などと教えています。

でも、それって簡単にできることではない、と言うか、僕たちのような凡人には非常に難しいことなんです。

例えば『共感』と一言で言いますが、例を挙げると『愛犬が死んで哀しみに打ちひしがれている人の気持ちを、犬が嫌いなカウンセラーだったら共感できるか?』という問題です。

『共感しろ』なんて、簡単に言うなよ! という話なんですね。


さて、最初の話に戻りますが、確かに『知性』と『創造』は大事です。

ただ、実はこの2つは相反する要素を持っているんです。

例えばカレーパンがここに有るとします。
それを『これは、パンとカレーを融合せたモノである』と(分解して)認識する能力が『知性』です。

それに対し、『パンの中にカレーを入れたら美味しいモノができないか?』と(融合して)考え出すのが『創造』なんですね。

ところで、交流分析という心理学理論では、人の心の中は『親の心』、『大人(コンピューター)の心』、『子どもの心』の3つのパーツがあると考えています。

この『子どもの心』は、さらに2つに分かれていて、『自由な子ども』と『従順な子ども』が有るのですが…。

実は、『知性』の高い子どもは、この心の『従順な子ども』の数値が高い子が多く、『創造力』の高い子は、心の『自由な子ども』のパーツの値が高い場合が多いんです。

そして日本の教育は、この『従順な子ども』の数値が高い子を【良い子】として褒めるようにカリキュラムが出来ているんですね。
ただ問題があって、この心の『従順な子ども』のパーツを【AC】と呼んでいるのですが、不登校や家庭内暴力、うつ病や神経症に悩む人の殆どは、この【AC】の数値が非常に高いんです。


まぁそれはさておき、子育てにおいてこの『知性』と『創造』を両立させるというのは大変なことです。
でも、成長した際の人格などを考えると、この2つのバランスが取れた教育というのはとっても大事です。

漠然とした『概念』や『言葉』だけではなく、真剣にこれらを考えた子育てをしたいものですね。



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子育てに活かせる知恵と知識 【褒め方の枠組み】
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子育ての本を読んでいると、必ず書いてあるのが『褒める事の大切さ』です。

確かに褒めるということは大事…。
・出来て当たり前の事でも誉める
・すぐ褒める
・良いところを探す

これらは大抵の本に書いてありますよね。

ところが、重要なのに意外と書かれていないことが有るんです。
それは、『誉める言葉は合理的でなくてもOK!』ということ。

『怒る』ときは合理的でなくてはならない。
これは事実です。

でも『褒める』とき、これは合理的でなくてもいいんです。
それなのに、『褒める時も合理的でないといけない』という【枠組み】を、無意識に持っている人が結構多いんですね。


ちょっと面白い例を挙げましょうか。
これは金平敬之助氏が書かれた「鏡は先に笑いません」という本の一節です。

------以下引用文

 「褒めるが勝ちだ」

 まず品物を褒める。
 ひたすら褒める。
 これがトルコで買物をするコツ、と聞いた。
 説得したかったら、褒めるが勝ちということだろうか。

 「すばらしいじゅうたんだ。
 触ったこともない。
 見たこともないほどだ。
 え、これが5000万リラ?
 とんでもない。
 信じられない。
 1億リラでも安いくらいだ。

 ところでお願い。
 これを1000万リラに負けてくれないか」

-------


合理的でなくても、【感情】や【感覚】で褒めればいいし、またそうやって褒めることができる人が【人を伸ばすことができる人】と言われるんですね。



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子育てに活かせる知恵と知識 【叱ってはいけない?】
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よく『叱ってはいけない』と言いますよね。
これって本当でしょうか?

人間にとって大事なのは、【智恵】と【敬】と【恥】である、と言います。
これって、『叱らずに身に付くもの』なのでしょうか?

いや、やはり叱ることも必要な場合があります。

実は、絶対に『叱ってはいけない』のではなく、簡単に『叱ってはいけない』んですね。

じゃあ、どうしたらいいのでしょうか。

子供の頃を思い出してください。

叱られた記憶は有るけど、何で叱られたのか思い出せない、っていうのは有りませんか?
叩かれたり、押入れに入れられたり、『私の子供じゃない!』とか言われたり…。

でも記憶に有るのは、【悔しさ】や【悲しさ】や【うらみ】だけ。
なんで怒られたんだろう? というケースも多いのではないでしょうか。

つまりこういうことなのです。
『そういう叱り方』は良くないんです。

逆に、叱られた時にジーンと来て反省したこともありますよね。
『そういう叱り方』なら、してもいいんです。

さて、これは書くと長くなりますので簡単にまとめますね。

叱るときは、【もっと良い伝え方は無いだろうか】と、チェックを入れてみることが大事です。
これだけで、受け取る方(子供)はとっても違ってきますから。



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子育てに活かせる知恵と知識 【聴く】ということ
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あちらこちら、人の集まる場所へ行くたびに、人間というものは『目一杯話したい生き物』なんだなぁ と、つくづく感じます。

きっと、自分のことは『どれだけ喋っても話し足りない』のではないでしょうか。

接骨院や病院などで、延々と自分のことを話し続けるお年よりを見ると、人間の【話したいという願望】がいかに強いかがよくわかります。

ところで、そういう場では、お互い相手の話をろくに聞きもしないで、交代で自分のことを話していますよね。

いくら話したいといっても、1人で話をしていても(つまり独り言です)つまらないですから、聴いてくれなくてもいいから『人』に向かって話し掛けているのでしょう。

さて、ここに重大な問題が含まれています。
人は『自分のことを話したい』という欲求から『話して』いる場合が多いということですよね。

つまり、『話している内容の是非』や『手っ取り早い答え』を求めているわけではない、ということです(もちろん、中には求めている場合も有るでしょうが)。

では、例えば子どもが学校から帰って、親に話し掛けてきた場合を想像してみてください。

「ねぇねぇ、お母さん! 今日ね、学校へ宿題の絵を持っていくの忘れたんだけどね…」


さてここで、「うんうん、そしたら?」 と聞けるでしょうか。


聞けたらこのあと、その子どもは「○○ちゃんがお昼休みに手伝ってくれて、間に合ったんだ!」という話が続くかもしれませんよね。

でも、「どうして出かける時にチェックしないのっ!」とか、「宿題は机の上の目立つところに置いてから寝なさい!」と、途中で言葉を挟んだとしたら?
我々は、『うんうん、そしたら?』とか、『そうか~』という言葉がもの凄く大事だということを、教わらずにきたケースが多いんですね。

だから、【子どもたちにも教えていない】ことが多いんです。

【聴くことの大事さ】を、我が子に伝えたいですね。



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子育てに活かせる知恵と知識 【2者関係と3者関係】
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以前、『常識』というのはあてにできない、と書きました。
人によって『常識(枠組み)』というのは違うからです。

ちょっと極端な例を挙げましょうか。
例えば、仕事がたまってみんなで必死に残業している時に、ある人が小指を立てて、「ちょっとコレ(立てた小指)で失礼するね」と言って姿を消したら、どう感じますか?

「どうゆ~やっちゃ!この忙しくてみんながヒィヒィ仕事してる時にデートだなんて (>_<) 」

こう思われる人がたぶん多いでしょうね。

でもインド人においては、小指を立てるのは「トイレに行く」ことなんです。
『枠組みが違う』というのは、こういう事なんですね。

まぁインドはともかく、同じ日本でも世代によっては『~すべきである(例:不言実行であるべき)』とかいう事においては相当認識が違ってきています。


さて、子どもは小学3年生くらいまでは『2者関係』と言って、自分とお母さんの関係を基本として、親の【枠組み】をそのまま取り入れて育ちます。

しかし、小学校の高学年になると『3者関係』の世界に入っていきます。
つまり、母親との関係だけではなく、他の、例えば友達や先生の枠組み(常識)に接していくわけです。

ここで子どもは、今まで信じ取り入れてきた『親の常識(枠組み)』と、『いろいろな人の常識(枠組み)』との違いに直面するんですね(例えば、『食事をする時は静かに!』という枠組みで育ったのに、他の家庭では『食事をする時は賑やかにたのしく!』だった等)。
もし、この文を読んでおられる方の中で、「ウチの子は小さいときはとっても素直だったのに、小学4年生学くらいから言うことを聞かなくなった」と嘆いた経験をお持ちであれば、それはこういう事だったんです。

確かに人間は、親しい人や好きな人(子ども)に自分と同じ枠組みを持っていて欲しいので、それが違ってくるのは淋しいことに違い有りません。

でも、これはしょうがないことなんですね。

いろいろな人の、それぞれの枠組みを知り、その違いを消化して子どもは大きくなっていくのです。

でもそれを、強引に自分の枠組みにはめようとして、逆に子どもから不信感や嫌悪感を露わにされ、楽しく一緒に過ごす時間をロスしてしまう人は結構多いんですね。

このような流れを理解し、変化していく子どもに接していただければ、と思います。



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この内容はNPO日本次世代育成支援協会の鷲津が、愛知大学OCでの講義の内容を元に書いております。
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