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情報過多の時代の子どもたち

(このページはChatGTPも利用して作られています)

現代の子どもは、常に大量の刺激(情報)にさらされています。
しかし「取捨選択・意味づけ・感情処理」の脳は未成熟というアンバランスな状態な為、受けるストレスは半端ではありません。
我々大人から見ると情報が多いことに目が行きがちですが、脳と心の発達が洪水のような情報に追いついていないことも問題となっています。

しかもそのネットの刺激には、その子の脳が快感を感じる刺激を学習し、絶え間なく、そして際限なく大脳辺縁系に「快」を与え続けるアルゴリズムが設計されています。

子どもにとって本当に必要な3つの力


そんな現代において、子どもにとって本当に必要な力があります。
それは
1.情報を「選択する力」
今の教育は「どう使うか」は教えても「使わない選択」とかはほとんど教えません。
しかし沈黙・退屈・何も起きない時間は、脳の回復と創造性に不可欠なのです。

2.情報を「行動や実践に移す力」
子どもは本来「知る」 → 「試す」ことで理解します。
しかし情報過多社会では「知った気になる」だけで終わる危険があります。

大切なのは
・調べたら実際にやってみる
・知識を使ったり、試してみる
・情報は「貯めていくモノ」ではなく「未来に活かす材料

3.「わからない」に耐える力
検索すれば即答が出る環境は、考える前に答えを見る癖を作ります。
でも子どもの思考力は「わからない」、「うまくいかない」、「もやもやする」という時間の中で育ちます。
すぐ答えを与えない環境が必要です。

また重要なのは、大人ができる具体的な関わり方です。

子どもにスマホを与えて遊ばせておくと、確かに大人(親)は一緒に遊んであげなくてもよい為、楽が出来ます。
しかし本当に大事なのは、子どもと一緒に考えることなのです。

信頼できる大人がそばにいる子は、情報に振り回されにくくなります。

切断機能の重要性


さて何度も繰り返しますが、この問題に関しては情報と距離を取ることと同時に、取捨選択する力も必要となってきます。
選択というのは決断の一種であり、決断には「切る力(切断機能)」が必要です。

そしてこの力は、知識量ではなく【脳の使い方】として育てるものです。
そこで、まずは切断機能に関してもう少し詳しく書くことにします。

「切断機能」とは何か


心理・認知的に見ると、切断機能は次の3つの複合能力です。

1.注意の切断
「今、見ない/聞かない」を選ぶ力(刺激から意識を引き離す)

2.価値の切断
「要るように見えるけど、自分には不要」を判断する力

3.感情の切断
「不安・FOMO(取り残され不安)に従わない」力

切断とは、言葉を替えると「優先順位づけ」となります。

なぜ現代の子どもは切断機能が低くなってきたのか


現代の環境は、心理学を駆使して消費者に対して「切らせない構造」になっています。

・「今見ないと損」
・「続きが気になる」
・「みんな知ってる」

これは判断・抑制を司る前頭前野よりも、不安・欲求の出どころである大脳辺縁系(扁桃体)を刺激します。

その結果として「 決断(理性)」の働きが追いつかないという状態となってしまい、「意志が弱い」と傍からは見えてしまいます。

切断機能を高める具体的な育て方


ではどうすればよいのか、となりますが、人は基準がないと決断や選択が出来ません。 つまり「判断基準」が必要なのです。 そしてそのモノサシは、子どもは大人の言動や判断から脳にインストールしていきます。
しかし現在の世の中は、その大人が子どもに明確なモノサシを提示しなくなってきているんですね。

さて、人間にとって大事なモノサシというものは、大きくわけて3つです。
1.良い・悪い
2.得・損
3.好き・嫌い
このバランスが大事なのです。
これを子どもには身に着けてもらうことが必要です。


【失う不安】という認知バイアス


それと同時に「切る=失う」という認知バイアス(歪み)を修正することも重要となってきます。
多くの子が「切れない理由」の一つとして【失う不安】があります。

それに対して大人は
A.見逃しても大丈夫な時
B.見逃した方がよい時
C.見逃してはいけない時
と、いろいろなパターンがあること。

そして
A.あとでも戻れること
B.あとで戻れないこと

また
A.決断しないと損をすること
B.決断しなくても損をしないこと
など、『切断は可逆的なことも多い』ということを教えるのも大事でしょう。

大人が『切る姿』を見せる(モデリング)


・「今日はスマホを見ない」
・「この動画、切るね」
・「とっとと順番を決めよう」

子育てはモデリングがとても重要ですし、そのモデリングにおいては『言葉』より『行動』が大事です(「子どもは親の背中を見て育つ」と昔から言いますよね)。

決断を「軽く」する練習


切断が苦手な子は、『決断=重いもの』と感じています。

ですので
・制限時間を決める
正解を求めない
選び直しOK
などの練習をして、決断を「試しにやってみる」という感覚へと変えていくのも切断機能を高めるにはよいでしょう。

切断機能とは「決断の責任を深刻には取ろうとしない」と自分に許可を出す力も必要です。
その許可を、最初は大人が代わりにやって、次第に子どもが自分でできるようにしていくというのも有効です。



アルゴリズム耐性


現代のネット環境は 「切断機能を弱める方向に最適化されたアルゴリズム」が組み込まれており、それに対抗するのは非常に大変です。

この場合は単なる「我慢」とか「意志の力」だけでは無理な場合が多く、『メタ認知』や『快への制御能力』、また『アルゴリズム設計への理解』が関わります。
つまり「意志」ではなかなか勝つのは困難なので、「脳+理解」で対抗しようということとなります。

アルゴリズム耐性は 理解 → 自覚 → 小さな切断成功 の循環で育ちます。

対応策やこれについての詳しい内容は、当ホームページ(NPO日本次世代育成協会ホームページ)のMENUから、「ネット・スマホ依存症のページ」や「ゲーム依存症」をご覧ください。



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