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発達障害の子の親御さんの悩み


NPO日本次世代育成支援協会は発達障碍の子育てにおいて、少しでも問題改善に繋がる心理学知識を多くの方に知っていただこうと活動しております。


発達障害の子どもを持つ親御さんの悩みはいろいろと数多くあるのですが、子どもの行動や反応が一般的な育児書では対応できないという声がよく聞かれます。

例えば赤ちゃんの頃から、昼寝をしない、なかなか寝付かない、泣き声が大きいというケースが多く、お母さんは睡眠不足になりがちですし、幼児の段階からは食事やトイレ、着替えなどの習得がなかなか上手くいかないことや、偏食やこだわりの強さへの対応の難しさに悩まされます。

写真 そして自分の思い通りにいかないことや予定が変更された時のかんしゃく・パニック、また予測不能な行動や、狭な行動への対応などで心身ともに疲れ果てる親御さんも少なくありません。

其の上祖父母などが発達障碍に理解がない場合は、甘やかしと子育てのやり方を非難されることもあり、父親が仕事で忙しい場合はお母さんがすべてを抱え込むことになってしまいます。

しつけができていないと誤解されることも多く、親の責任にされることもよくありますし、自分のせいだと自分を責めたり、中には子どもを愛せないと思いこみ苦しむ親御さんも数多く存在します。

進学してからの悩み


幼稚園や保育園に行くようになると、園でのトラブル対応で悩むことも増えてきます。

写真 大人は子どもに合わせたコミュニケーションをしますが、子ども同士ではどうしてもエゴがぶつかり合います。
欲求の制御が苦手なADHDや、集団行動が苦手で孤立しがちなASDは、支援体制が不十分な園の場合は周囲に誤解されやすいこともあり、トラブルが重なりいじめの問題に発展してしまうこともあります。

小学校へ進む頃には普通級か支援級・特別支援学校か迷うこともあるでしょう。
学校や担任の先生に発達障害への理解がない場合は、親の責任にされることもあります。

また医療費や療育などに費用がかかるという経済的な負担も増えていきます。

発達特性とネット・スマホ・ゲーム依存


発達障害と、ネット・スマホ・ゲーム依存については、相関関係があることが近年の研究調査で明らかになっており、注意が必要です。

写真 例えばADHDは自己制御力が弱かったり、刺激を求めたりする性質がある為、ネットやゲームのような刺激や報酬を次から次へと提供するものに依存しやすい傾向があります。

またASDの場合はコミュニケーションが苦手な為、リアルの人間関係でのストレスが多く、バーチャル(仮想)のゲームやSNSでの関わりを好むことがあります。

そしてこれは発達障碍の子どもだけではないのですが、今の子どもは日常生活でのストレスや疲れを感じやすかったり、人間関係の摩擦やトラブルの耐性が低い為、ネットやゲームのように嫌になったらすぐリセットできる世界へ回避する傾向が見られます。

ここで発達障碍に限らず、依存症になりやすいタイプを挙げてみましょう。

写真 ・視野が狭い
・こだわり傾向
・偏ったプライド(無意識の自己愛)
・ストレスの処理がヘタ
・回避傾向(問題に対して逃げる、先送りする)
・見捨てられ不安が強い
・人間関係が苦手


こうやってみると、やはり発達障碍の子には早いうちから周囲の見守りが必要ですね。
物質使用障害(スマホ依存等)とADHDとの併存率は20~30%という研究報告もありますし(鈴木健二ら 2001)、岡山県精神医療センター(児童思春期専門外来)で行われた調査ではASDおよびADHD者(中1~中3)のインターネット依存症の割合は、一般の調査の4倍だったそうです(「自閉症スペクトラム障害に併存するインターネット依存症のスクリーニング,
および介入の必要性」宋 龍平ら)


 

発達障碍の子育てに役立つ心理学

私たちNPO日本次世代育成支援協会のカウンセリングで明らかに発達障碍の子育てに役立つという実感があるのは、何と言っても応用行動分析です。

また家族療法の解決志向アプローチも有効ですし、悩んでいる親御さんには認知療法が役立ちます。

カウンセリングやコンサルティングにおいては、これらの療法をよく理解しているところに相談するとよいと思います。

応用行動分析や解決志向アプローチ、認知療法はこのNPO日本次世代育成支援協会のホームページ内にも簡単ですが書いてありますので、よろしければご参照ください。

この内容はNPO日本次世代育成支援協会の鷲津が、大学での講義の内容を元に書いております。
著作権はNPO日本次世代育成支援協会にあります。ご了承ください。


Copyright(c) 合同会社ベルコスモ・カウンセリング
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この本はNPO日本次世代育成支援協会の心理学セミナーなどにおいて、発達障碍についてお話した内容をまとめたものです。
子育てにだけではなく大人の発達障碍にも役立つことを考え、セミナーの講義のように口語形式で図を交えながら書いてあります。


タイプ別にページを展開しています。
AD/HD アスペルガー(自閉スペクトラム症)
学習障害(LD) ディスレクシア(学習障害)



療法別にページを展開しています。
応用行動分析(ABA) 認知療法
家族療法 低い自己肯定感




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